AFRO FUKUOKA

AFRO BLOG

福岡の今をあれこれ更新

  • LIFESTYLE
  • 2015.10.2 Fri

ENTRY TITLE

西戸崎のぼるの『勝手福岡マラソン』第1回

TEXT BY 波田龍司 a.k.a 西戸崎のぼる

TEXT BY

波田龍司 a.k.a 西戸崎のぼる
AFRO FUKUOKA 発行責任者 / 西戸崎のぼる

AFRO FUKUOKAの発行人にして、返り咲きの編集長。でしゃばり市民ランナー「西戸崎のぼる」の中の人としても知られています。

10678

画像提供:福岡市

ご無沙汰しております、西戸崎のぼるです。AFRO FUKUOKAがリニューアルしたと聞きおよび、久々にブログをしたためています。

体重=生年

突然ですが実はわたくし、つい先日まで運動とは程遠い怠惰な生活を続けておりました。デスクワークのためにほぼ1日座りっぱなし。お好み焼き、カレー、ハンバーガー、すき焼き丼というランチのローテーション。小腹のすいた夕方にはオフィスグリコの誘惑をためらうこともなく、毎晩ビールに日本酒を少々。そのうえ仕事がら寝る時間も定まらない不規則な生活。気づけば体重と生年がさほど変わらないという、身長170程度の人間が決して立ち入ってはいけないゾーンにまで足を踏み込んでしまっていたのでございます。

日に日に膨れ上がる我が身を案じた私は、夏前あたりから月に2〜3回の頻度でフットサルをするようにしてみたものの、不思議なことに何故か体重がより増していくという結果に。試しに1日断食して、今話題のコールドプレスジュースのみで過ごしてみたものの、こちらもジュースしか口にしていないのに1.7kg太るという結果。運動もダメ、食事制限もダメ。そうか、私は今後風船のように膨れ上がるしかないのか、そうかそうか。

ということで体重を絞るという行為については完全に諦めたものの、せっかくはじめたフットサルくらいは1試合余裕で楽しめる程度の体力をつけたいと、8月末の某日、家の周りを軽く走ってみることに。するとどうでしょう、2km走ったところで肩で息をし、スネに乳酸がたまり、完全に足が止まる。ただ、ただ、なんていうんですか緊張感、分析できない Fallin’Love。結局2km走って1km歩くというたかだかそれだけの運動だったはずなのに、得体の知れない高揚感、分析できない Fallin’Love。

その日以来、私は完全にランニング、いや、”ラン”に目覚めてしまったのです。

しかし痩せない Fallin’Love

膨張の止まらない中年小太りがランに目覚めたことで日に日に体重が落ち、見違えるようなスタイルに変貌をとげ、そっぽ向かれていた家族からの信頼を取り戻したあげく、窓際が定位置だった職場で急に出世街道をのぼりはじめる、という大ヒット映画があったようななかったような気もしますが、私の場合は残念ながらランをはじめたあの日から4日続けて走ったものの、膨張を止めるどころか膨張が進んでしまったのです。その詳細を以下に公開します。

_00

ご覧いただいたとおり、毎日腹筋の回数を1回ずつ増やしていくでおなじみの「掟ダイエット(by掟ポルシェ)」よろしく、私も毎日1kmづつ距離を伸ばし、よりストイックなランを極めようとしているさまを感じていただけると思いますが、この期間、私は非情にも太っています。日々太っています。食事制限とか禁酒とかは一切していないものの、もちろん暴飲暴食もしていません。しかし、日々太っています。そもそもダイエットのためにランをはじめたわけではないものの、ここまで太り続けると恐怖しかありません。太らないために、体力をつけたいがために運動しているのに、動けば動くほど太る呪いにかけられている私は今後どうしたらいいのでしょう。小さな池のカエルかなんかに口づけしないと呪いが解けずに結果死ぬまで日々太り続けるんだ。そうかそうか。

呪われた私の前に落とされた蜘蛛の糸

呪われた4日を過ごし絶望に打ちひしがれた私は、その日から約1週間ランをやめることに。ランしなくたって日々はいつもどおり過ぎていくし、誰も私を責めることもない。ランをやめたあの日まで増え続けていた体重も、ぴたりとその膨張をとめました。そう、静寂を取り戻した生活。ただ、心のどこかであの日のランで得た高揚感がわたしの身体中の筋肉をKNOCKIN’ ON YOUR DOOR。ほっといてくれよ!俺はもう走れないんだ、走ったらダメなんだ!走りたいけど走ったら太るんだ!呪われてるんだ!そう心の中で何度も叫びましたが、あの日の高揚感は私を簡単にはほっておいてくれませんでした。そしてまた、禁断のランに手を出してしまうのです。

約1週間ぶりのラン。せっかくつきだした体力ももうすっかり衰えてしまったのかと思いきや、自然と歩幅の大きなストライド走法に。ペースもまずまずのまま5kmを走りきったのです。そしてその日、恐る恐る久々にのった体重計が示した体重はいつもと変わらず生年に手が届くそれでした。しかし、そんな私の目の前に垂らされた一本の糸。なんと、体脂肪率がまるまる1%減っていたのです。

体重は変わらなくても体脂肪率が減るという現象で考えられることはただひとつ、それは「脂肪が筋肉に変化している」ということ(たぶん)。なるほど、そうか、しかも筋肉量が多ければ多いほど脂肪を燃焼させる体になり、俗にいう太りにく体になるわけです。それはもしかすると私にかけられた「なにしても太る」という恐ろしい呪いを解くカギになるかもしれない。

そう考えた私はその日から、それこそ何かに取り憑かれたようにほぼ毎日走り続けることにしました。

ランに取り憑かれた男の誕生

1 2

TEXT BY

波田龍司 a.k.a 西戸崎のぼる
AFRO FUKUOKA 発行責任者 / 西戸崎のぼる

AFRO FUKUOKAの発行人にして、返り咲きの編集長。でしゃばり市民ランナー「西戸崎のぼる」の中の人としても知られています。

OTHER BLOG

その他の記事