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VOICE 来福した旬な著名人にお話を聞いてきました。

  • PEOPLE
  • 2013.9.1 Sun

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vol.49 要 潤

俳優

INTERVIEW

  • 要 潤[Jun Kaname]
    俳優
    1981年2月21日生まれ、香川県出身。2001年にドラマ『仮面ライダーアギト』の氷川誠(仮面ライダーG3)役で俳優デビュー。端正な顔立ちと高い演技力で一躍注目を集め、2008年の映画『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』では主演を務める。その他にも、数々のドラマ、映画、CM、バラエティなどにおいてマルチに活躍中。

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長きに渡り携わってきた作品に懸ける想い

教科書に載らない名もなき人々に密着し、歴史の真実をドキュメンタリータッチで描くNHKの人気番組『タイムスクープハンター』。2009年に放送開始となり、現在第5シーズンまで続いているこの人気シリーズは、徹底した時代考証によって成されるリアリティ溢れる映像と唯一無二の世界観で、歴史ファンはもちろん、幅広い層から支持を集めている。そんな"新感覚エンターテインメント"の待望の劇場版公開を記念し、時空ジャーナリスト・沢嶋雄一役で主演を務める俳優・要潤さんが来福。本作の見どころ、豪華キャスト陣との撮影秘話、そして5年間に渡って携わっている本作への想いを伺ってきた。

まさに”待望”の映画化でした。

劇場版の公開、おめでとうございます。2009年の第1シーズンから現在まで、主演として本作に携わる要さんですが、今回の映画化が決定した際のお気持ちを教えてください。

約5年間続けてきたシリーズの節目として、素直にとても嬉しかったです。そして、それと同時に「やっと来たか」という想いもありました。映画化決定の知らせを受けたのは、第4シーズンの撮影終了後だったのですが、実は第1シーズンで手応えを感じていたこともあり、第2シーズンの撮影が始まる頃には、スタッフの方々一緒に「映画化したいね」と話していたんですよ。だから、まさに”待望”の映画化でした。

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劇場版の撮影に挑む上で、特に意識したことや、新たに心がけたことはありましたか?

慣れ親しんだキャラクターということもあり、特に何かを変えることはありませんでした。ただ”時空ジャーナリスト”という特殊な役どころなので、シリーズを通して常に意識していることはありますよ。たとえば、戦場に赴いて情報を伝えるジャーナリストという立場に相応しい温度感での演技とか。TVシリーズの撮影が始まったばかりの頃は、ネット動画を観て実況中継の口調などをひたすら研究していました。

本作はTVシリーズの頃からリハーサル無しで撮影されていると伺ったのですが、当初はそれに対する戸惑いや苦労があったのでしょうか?

始めの頃は他のTVドラマと同様に細かいリハーサルがあったんですよ。でも、ある時リハーサル無しで挑んだシンプルなシーンが、役者の演技もカメラアングルも臨場感溢れるものに仕上がったんです。ドキュメンタリーというコンセプト上、そういうリアルな映像の方がいいだろうという監督の判断で、それ以降リハーサル無しという演出方法を続けています。

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苦労というわけではないのですが、そうやって本シリーズの撮影を重ねているうちに、どの一瞬がベストの映像になるか分からないという意識が身に付きました。だから、撮影中はどんなハプニングにも対応出来るよう、自分の映るシーンでなくともカメラのそばで待機するようにしています。

学生の頃の文化祭準備のようなワクワクする感覚さえありました(笑)。

今回の劇場版で本シリーズ初登場となる夏帆さんや時任三郎さん、上島竜兵さんとの撮影中のエピソードを教えてください。

時空ジャーナリスト・細野ヒカリ役の夏帆さんは、やはりこういったリハーサルの無い撮影方法に苦労されていました。それに加えて、本シリーズでは照明や音声などの撮影機材を使わないこともあるので、演じているという意識が薄くなり、素の自分が映ってしまっているような感覚になるとおっしゃっていましたね。でも、僕には全然そうは見えなかった。むしろ、役どころをしっかり掴んでいるなという印象だったので、彼女にもそう伝えました。 織田家の武士・矢島権之介を演じた時任三郎さんは、自分で自分の顔を撮影するシーンや、自分のヤリの先に小型のカメラを付けて城に攻め込むなど、本作ならではの撮影手法を楽しんでいらっしゃる様子でした。 博多の商人・島井宗叱役の上島さんは、体当たりな演技がすごく本作とマッチしていましたし、なによりテンポの良くこの作品に合ったスピード感で演技をされる方だなと思いました。

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僕自身、より本作の世界観をキャストの方々と共有出来るよう積極的にコミュニケーションをとっていたので、現場の雰囲気は非常に良く、団結して作品を作り上げることが出来たのではないかと思います。学生の頃の文化祭準備のようなワクワクする感覚さえありました(笑)。

“本能寺の変”直後の京都を舞台に、”安土城焼失の謎”に迫る劇場版。要さんの思う一番の見どころを教えてください。

臨場感溢れる映像で繰り広げられるアクションシーンですね。飛び交う矢も爆破の光景も、本当にその時代で撮影してきたかと思うほどリアルに仕上がっています。また、映像を引き立てる大迫力の音楽にも注目して観てもらえると嬉しいです。

自分の目で恐竜を見てみたいですね(笑)。

“沢嶋雄一”として、これまで様々な時代をタイムワープしてきた要さんですが、もし1度だけ実際にタイムワープ出来るとしたら、どの時代のどんな場面に行ってみたいですか?

本作で登場するような歴史よりもさらに”昔”へ行ってみたいです。そして、自分の目で恐竜を見てみたいですね(笑)。何食べているのか、本当に飛ぶことが出来るのか。実際のところは見てみないとわからないじゃないですか。

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最後に、AFRO FUKUOKAをご覧の方へメッセージをお願い致します。

このシリーズには5年もの長い間携わってきたこともあり、僕の中で特に思い入れの深い作品になっています。今回、満を持しての映画化ということで、多くの方々に劇場でお楽しみいただけると嬉しいです。

INFORMATION

8/31[土]公開
映画『劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日』

映画『劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日』作品紹介はこちら!
監督・脚本:中尾浩之
出演:要潤 / 夏帆 / 杏 / 時任三郎 / 上島竜兵 他
8/31[土]中洲大洋 / UCキャナルシティ13
他 全国ロードショー
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    1981年2月21日生まれ、香川県出身。2001年にドラマ『仮面ライダーアギト』の氷川誠(仮面ライダーG3)役で俳優デビュー。端正な顔立ちと高い演技力で一躍注目を集め、2008年の映画『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』では主演を務める。その他にも、数々のドラマ、映画、CM、バラエティなどにおいてマルチに活躍中。

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