AFRO FUKUOKA

VOICE

VOICE 来福した旬な著名人にお話を聞いてきました。

  • PEOPLE
  • 2017.11.17 Fri

VOICE TITLE

Vol.84 中条あやみ・志尊淳

モデル/女優

INTERVIEW

  • 中条あやみ
    モデル/女優
    1997年2月4日生まれ、大阪府出身。モデル・女優。11年に「Seventeen」の専属モデルでデビューし、現在「CanCam」専属モデルを務める。TBS系列の連続ドラマ「黒の女教師」で女優デビュー。以降も幅広く活躍し、14年『劇場版 零 ~ゼロ~』にて、スクリーンデビューを果たすとともに、初主演をつとめた。映画の主な出演作に、『ライチ☆光クラブ』、『セトウツミ』、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』。
  • 志尊淳
    俳優
    1995年3月5日生まれ、東京都出身。11年に俳優デビュー。「烈車戦隊トッキュウジャー」の主演・ライト/トッキュウ1号役を務め注目を集める。以降も、ドラマ・映画・CMと活動の幅を広げ、注目される俳優の一人。主な作品に、ドラマでは「5→9~私に恋したお坊さん~」、「そして、誰もいなくなった」、「きみはペット」、「植木等とのぼせもん」。映画『疾風ロンド』、『サバイバルファミリー』、『帝一の國』などがある。2018年1月5日より主演ドラマ「女子的生活」(NHK)が放送予定。

TEXT BY

迫口 あかね
プロジェクトマネージャー

1989年熊本市生まれ。 企画・進行管理担当/夢見る少女じゃいられない'16

20528

6年ぶりの再会が、初恋をもう一度奏でる。

初恋の人への一途な想いを音楽にのせ、表現する高校生のピュアな“片恋ストーリー”を綴った人気コミック「覆面系ノイズ」が実写化。そのヒロイン・有栖川仁乃(ニノ)を演じる中条あやみさんと、ニノに想いを寄せる青年・杠花奏(ユズ)を演じる志尊淳さんが来福。映画の魅力、初挑戦の歌やバンド演奏の裏側や共演者との秘話まで語っていただいた。

—人気コミックが原作とあって、漫画のキャラクターを意識したところはありますか?

(中条さん・以下敬称略)原作のニノは自分でボケツッコミしちゃうようなコミカルさや、天然な部分があるんです。そこは普段の私とは違う性格だなと意識しました。でもせっかく実写化するのだから、なりきって人間味のあるキャラクターにしたくて、私自身がニノの気持ちに近づくことを大切にしました。「私は本物のニノだ!」と思い込むようにして、純粋な気持ちで演じきれば、その違いも自然に再現できるのかな、と思って。

—原作では見えない部分や歌のシーンはどうですか?

(中条)ニノは繊細で、触ったら消えてしまいそうなほどだけど、前に進む強い勇気と芯を持った女の子。そのパワーを原作から感じ取ることができたので、それを全力で演じきろうと心がけました。

—なるほど、志尊さんはいかがですか?

(志尊さん・以下敬称略)僕も、(原作を)100%意識はしましたが、その中で自分らしさを出して表現することを大切にしました。あと、原作はビジュアルも1つのアイコンになっているので、できるかぎりビジュアルで近づけるようにしましたね。「現役高校生で、人気の作曲家・バンドマン」という設定だから、例えばスニーカーの紐の結び方にしても気を使って着こなすようにして…など、見えない部分でも世界観を作り込むというのを出演者みんなで意識して、作品を作り上げていきました。

—演じる上での難しさはありましたか?

(志尊)原作はまだ連載していて、結末もまだわからないですし、原作に綴られているバックグラウンドのストーリーも、映画でシーンとして描かれていない場面もあります。もちろん原作をリスペクトしつつも、映画ならではの世界観だったり、テンポ感があると思うので、原作のキャラクターのディテールを崩さないで、映画ならではの「覆面系ノイズ」「ユズ」を演じようと心がけました。そういった部分で、(原作と映画の)バランスを取るということは、すごく悩みましたし、今でもわからない部分です。

▲志尊さん演じるユズは人気覆面バンド「in NO hurry to shout;」(通称:イノハリ)のギタリスト/ソングライターという役。そして中条さん演じるニノに想いを寄せ、密かにその気持ちを音楽で表現している。

—劇中、なんといっても音楽シーンに引き込まれました。楽器の練習はいかがでしたか?

(志尊)初めてギターを演奏するので練習しました。楽器の練習は楽しかったです。ユズというキャラクターを演じる上でギター演奏の所作はすごく気をつけましたね。ギターのストラップの位置や、手首の振り方など細かなところまで全てです。プロのバンドマンの方に指導していただいたんですが、今どきの演奏方法や若い人の弾き方を研究して、演じました。苦労したという感触はなく、むしろ手にマメができたりすると「バンドマンらしい!」と嬉しくなったりしちゃいました。

—主題歌「Close to me」は人気ロックバンドMAN WITH A MISSIONの書き下ろしということですが。

(中条)実は映画の撮影に入る前にMAN WITH A MISSIONさんの楽曲を聴かせてもらいました。私の出る一番高いキーを伝えていたんですが、そのキーを主軸に曲を作ってくださっていて、それに意外性を感じたのと、「高い!」と心配になりました(笑)。アーティストじゃないのに、こんなことできない!って…

▲「そんなこと言わないで」と志尊さんがすかさずフォロー。そのやさしい口調に中条さんも記者一同もほっこり。和やかな雰囲気に包まれた。

—完成した楽曲はとても伸びやかな歌声で、中条さんらしく、素敵でしたよ!

(中条)自分でできるかな…と不安になることがあったのですが…こんな風に、みんなに支えてもらいながら、自分の納得のいくところまで曲を仕上げることができました。今はみんなと作ることができて、胸を張って誇れるものになりましたし、参加させてもらえてよかったと心から思います。

—志尊さんは楽曲を聴いたとき、いかがでしたか?

(志尊)僕は楽曲をもらったときに一番に歌詞に注目しました。というのも、劇中ではイノハリが歌う楽曲はユズが作ったものになるので、そこにユズの想いが詰まっていると考えたからです。歌詞を見ていると、僕がイメージしてなかったようなユズの心境が描かれていて、新しい発見になりましたね。

—実際、バンド演奏の撮影を終えたときの感触はいかがでしたか?

(中条)ライブシーンでの達成感はとても力がみなぎるものがありました。私は劇中歌の「カナリア」を初めてバンドで合わせたときも、感動して涙が出てしまいました。でも、泣くシーンじゃなかったのに、泣いちゃって(笑)撮り直しました。

▲正体不明の覆面バンド・イノハリこと「in NO hurry to shout;」のメンバーは中条あやみさん、志尊淳さん、磯村勇斗さん、杉野遥亮さんの若手俳優陣が演じる。劇中歌で実際にメジャーデビューするなど、映画の枠を飛び越えた、今後の展開もますます注目される。

—同世代の共演者陣。現場の雰囲気はいかがでしたか?エピソードなどあれば…。

(志尊)みんなそれぞれにエピソードは絶えないのですが、本当にどうでもいいものばかり(笑)。

(中条)覚えてないくらいくだらないことばかりだよね(笑)。

(志尊)文字にできないかもしれないですよ(笑)

—(笑)頑張ります!ぜひお聞かせください。

(志尊)男子メンバーとは一緒に過ごす時間が長かったです。一緒に銭湯に行ったり、ファミレスで役について夜中まで語り合ったりして。まるで本当の部活みたいでした。
小関くん(小関裕太・モモ役)とはギターでセッションするシーンがあって、ユズにとってモモはライバルなのですが、実際僕らは14〜15歳から知っている仲。セッションする曲をもらってから、二人で競い合うというより、「ここはこうしよう」「小関くんはこんな感じでやって」とお互い話し合って練習を重ね、アドリブで撮影したんです。

▲ライバルのユズ・モモのギターセッションは映画で大事な場面のひとつ。実はアドリブで演じていたと明かしてくれた志尊さん「ドキュメントというわけじゃないですが、何度も演奏をしている中で生まれたシーンです」

(中条)セッションのシーンで、小関くんが言い間違えたのが面白かったよね。

(志尊)そうそう(笑)。小関と自由に演奏しながら、お互いを煽る文句を言い合うんですが…小関くんが僕に「おい、メガネ!」って言って。劇中でメガネかけてるのは僕じゃなくて小関くんの方なんです(笑)。だから、僕も「メガネはお前だろ!」って言って。そしたら小関くんがクールなモモ役からいつもの小関くんに戻ってしまって「あ!間違っちゃった〜」って(笑)。さすがにカットがかかりました。

(中条)熱中しすぎちゃったんだろうね(笑)。

ーありがとうございます。それでは最後にこれから映画を見る人にひとことお願いします。

(志尊)ニノやユズと同世代の人は自分の学校生活や、恋を当てはめて楽しんでいただきたいです。卒業してしまった人たちは「あのときこんな恋してたな〜」と振り返ってもらう機会にして欲しいです。

(中条)うん、その通りです(笑)多くの方に見ていただいてキュンキュンしていただきたいです!

【中条さん】ワンピース/FURFUR ¥26,500/問い合わせ先 FURFUR ラフォーレ原宿店 TEL 03-6804-3212/スタイリスト 岩田巧
【志尊さん】スタイリスト 手塚陽介 /ヘアメイク 仲田須加

INFORMATION

映画「覆面系ノイズ」


人気少女漫画誌「花とゆめ」で、2013年から連載が開始され、単行本の総発行部数が200万部を突破。読者からの熱い支持を集め、現在も連載中のマンガ「覆面系ノイズ」(福山リョウコ著)を『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』で興行収入20億円を超える大ヒットを飛ばした三木康一郎監督が実写化! 美しい映像と繊細な演出で、高校生たちの恋愛ドラマはもちろん、バンドの青春模様を、リアルに丁寧に描きだす!(©2017映画「覆面系ノイズ」製作委員会)

http://fukumenkei-noise.jp/

INTERVIEW

  • 中条あやみ
    モデル/女優
    1997年2月4日生まれ、大阪府出身。モデル・女優。11年に「Seventeen」の専属モデルでデビューし、現在「CanCam」専属モデルを務める。TBS系列の連続ドラマ「黒の女教師」で女優デビュー。以降も幅広く活躍し、14年『劇場版 零 ~ゼロ~』にて、スクリーンデビューを果たすとともに、初主演をつとめた。映画の主な出演作に、『ライチ☆光クラブ』、『セトウツミ』、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』。
  • 志尊淳
    俳優
    1995年3月5日生まれ、東京都出身。11年に俳優デビュー。「烈車戦隊トッキュウジャー」の主演・ライト/トッキュウ1号役を務め注目を集める。以降も、ドラマ・映画・CMと活動の幅を広げ、注目される俳優の一人。主な作品に、ドラマでは「5→9~私に恋したお坊さん~」、「そして、誰もいなくなった」、「きみはペット」、「植木等とのぼせもん」。映画『疾風ロンド』、『サバイバルファミリー』、『帝一の國』などがある。2018年1月5日より主演ドラマ「女子的生活」(NHK)が放送予定。

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