• PEOPLE
• 2019.7.12 Fri

すべての『トイ・ストーリー』は、この物語のために。
この夏、史上最大の驚きと感動がやってくる。

ディズニー／ピクサー作品の原点にして最高傑作、全世界待望のディズニー／ピクサー最新作『トイ・ストーリー４』がいよいよ公開！笑いと感動の涙で日本中を包み込んだ前作のその後を舞台に、ウッディ、バズ、おなじみの仲間たちの新たな旅立ちと冒険が描かれます。今回新キャラクターにして物語のキーマンであるフォーキーの声を担当した俳優・竜星涼さんが来福。『トイ・ストーリー』への想いや見どころをうかがいました。

ー今回オーディションを経て新キャラクター・フォーキーの声優に大抜擢されたとうかがいました。決定したときの気持ちを教えてください。

竜星涼さん（以下：竜星さん）　びっくりしましたけど、素直に嬉しかったですね。日本のディズニー担当者の方が僕を推薦してくださって、録音した音声をPixar社の方に実際に聞いてもらったんですけど、「彼はコメディアンか？」というコメントをいただきました。（笑）それを聞いて少しホッとするじゃないですけど、認めてもらえたかなという思いはありました。そういう感じで本番に向かっていけましたね。

ー『トイ・ストーリー』は子どものときから観ていらっしゃいましたか？

竜星さん　そうですね。物心ついた時にはすでにその存在を知っていて、いつ初めて観たのか覚えていないくらい『トイ・ストーリー』と一緒に育ってきた年代なので、感慨深いものはありましたね。最新作が観られること自体びっくりなんですけど、そこからさらに新キャラという形でこのクルーに参加できるというのはまさに夢のようでした。

ー『トイ・ストーリー3』が公開された頃に竜星さんもちょうどアンディと同じぐらいの年齢だったんじゃないかと思うのですが…

竜星さん　9年前だから、17歳の時。ちょうどこの世界に入ったくらいですね。

ーまさにアンディと一緒に大きくなってきた世代ということですね。

竜星さん　そうなんですよ。本当に。

ー4を含めて『トイ・ストーリー』の中で好きなキャラクターは誰ですか？

竜星さん　フォーキー以外で言ったらデューク・カブーン推しです。彼も今回初登場の新キャラクターのおもちゃなんですが、設定が最高ですね。子どもの頃ああいうおもちゃが大好きだったから、持ち主の気持ちがすごくわかる。でもおもちゃ側の気持ちも分かるな～って。もうめっちゃ愛くるしいですね。

今回の新キャラクターはみんな目立つ部分があって、それぞれユニークで可愛らしい。だからこそ『トイ・ストーリー4』は笑わせてくれる部分がたくさんあったし、本当に泣かせてくれる。前作のエンディングがすごく感動的だったということも含めて、１・２・３ってシリーズがあるとどうしても続編はどんなものなのか？果たして前作を超えられるのか？っていう思いで観る方たちって多いと思うんですけど、今作はいい意味で裏切ってくるというか、想像していなかった物語だったので、パワーアップした『トイ・ストーリー』だなって思います。より大人な深い部分も感じましたし、1の頃から考えるとキャラクターみんながすごく成長していて。特にウッディやバズは自分が1番になりたいって思っていたキャラクターだったはずなのに、いつの間にか新入りになったフォーキーのことをお父さんのような先輩のようなお兄ちゃんのような形で接して見守っている。そこがすごく微笑ましく、感動的でしたね。

ーフォーキーは自分をおもちゃではなくゴミだと思っていて、ちょっと目を離すとすぐ逃げ出すユニークでビュア心を持ったキャラクター。難しい役どころだったのではないかと思ったのですがいかがでしたか？

竜星さん　わかりやすいおもちゃじゃないので、監督にも難しい役だよねとは言われました。声をあてる前に映像を何回も見たんですが、生まれたての子供のようなピュアな素直さ、そこは大事にしなくてはいけない所だな、そういうとろが悪いように見えてほしくないなっていう思いが湧いて、そこはすごく意識しました。どこか憎めない愛嬌のある可愛らしい部分がフォーキーの魅力だと思うので、やっぱりそこが失われないように僕自身も心がけました。2～3歳くらいの子供のようにだとか、声のトーンやキーを上げてやってみようかなとか、フォーキー次第で物語が動いているような感覚やマイペースな感じを出すためにスローペースで喋ってみようかなとか。アフレコの中で色々模索しながら今のフォーキーが出来上がったかなっていうのがありますね。

ー試写を見させていただいたんですが、フォーキーすごく可愛かったです。ウッディと二人で歩くシーンのセリフが印象的でした。

竜星さん　フォーキーの印象的なセリフがいくつかあるのですが、鑑賞後の方がそのセリフを覚えていてくださったりして嬉しかったです。そう言ってもらえることを目標にやっていたので、本望といいますか、良かったなぁと思うところでした。

ー今回声優に初挑戦してみて、苦労したところや悩んだことはありますか？

竜星さん　声のキーを上げることによってのどが疲れてきたのか、「声がちょっと大人になってきてます！」ってツッコまれたりして、そこは結構大変だなぁと思いました。いつのまにか26歳が出てきちゃうみたいな。（笑）あと、英語を聞き、英語を見ながらのアフレコだったので、あれ？今終わった!？セリフ言わなきゃ！みたい感じが独特でした。日本語のキャストの方がまだ入っていない状態でアフレコをやったので、唐沢さんというよりは、トム・ハンクスさんと一緒にやってるみたいな。（笑）トム・ハンクスさんがいつ話し終わったのかを聞きながら、英語でしゃべるフォーキーに日本語をあてていくっていうのが難しかったですね。また、英語と日本語で同じ意味なんだけど、セリフの尺が短くなったり長くなったりする部分があって、そこもすごく難しいなと感じました。

ーでは反対に楽しかったところは？

竜星さん　作品の中で今まで登場してきたキャラクターたちと一緒に会話してるっていうのは夢のような時間でした。単純に台本の中に「ウッディ」とか「バズ」の名前が出てくるだけでもテンションがあがるというか…「ウッディ」という言葉は他の台本ではまず出てくることがないので、『トイ・ストーリー』に関われているんだなという感じがして嬉しかったし、楽しかったです。

ー完成したものをご覧になったときはいかがでしたか？

竜星さん　感慨深かったですね。『トイ・ストーリー』のいちファンとして客観的にこの作品に自分の声が合っているのか、フォーキーとして成立しているかっていうのをすごく意識していたので、何度も何度もリテイクをさせてもらったり、自分が納得するまでやり尽くしました。

ーちなみに、子供のときに大事にしていたおもちゃはありますか？

竜星さん　ボニーくらいの小さい頃はウサギのぬいぐるみをずーっと持ってましたね。誰からもらったのか…親からだと思うんですけど、黄ばんで汚れてきても捨てられずにいた思い出があります。僕の成長だとか喜怒哀楽をずっと見守ってくれてたのかなって思います。白くてふわふわのウサギのぬいぐるみです。その他でいうと、僕も一通り男の子の好きそうなおもちゃは通ってきました。

ーどんなお子さんだったんですか？

竜星さん　小学生くらいのときは外で真っ黒になりながらずっと遊んでるような、明るく活発なタイプでしたね。でももっと小さいときは砂場にわーって走って行っても、砂を掴んだ瞬間に固まって黙るような子だったらしいです。泥団子も作れないというか…その時は潔癖症だったのかな？何にでも飛び込んで行くっていうよりは、様子をうかがってからっていうタイプでしたね。あとはよく外で日光浴とかしてました。

ーフォーキーと自分が似てるなっていうところはありますか？

竜星さん　憎めない愛嬌みたいなものは似てるんじゃないかな？友達とか知り合いはそう言ってくれます。僕自身もそうでありたいというか、そうであってくれ！って思いますね。

ー今回の映画の竜星さん的見所を教えてください。

竜星さん　全部って言いたいけど、フォーキーの成長して変わっていく姿だったりとか、フォーキーと出会ったことによって色んなふうに動かされていくおもちゃたちの成長だったりとかですね。見届けてもらえたらとても素晴らしい感動が待っていると思います。

ー「この結末は想像を超える」というキャッチコピーがありますが、結末を見てどう感じましたか？

竜星さん　想像していなかった、まさかの展開でしたね。これまでのシリーズと比べて、よりメッセージ性が高い作品なのかなっていうのは終始思っていました。おもちゃの中の物語なんですけど、どこか人間とつながっていて、人間の世界でも同じようなことが言えて…結局決めるのは自分自身。

ー福岡のファンの方にメッセージをお願いします。

竜星さん　待望の最新作いよいよ公開です。まだ1・2・3を見ていない方はぜひ見てからのほうがより４を楽しめるのではないかなと思いますが、もちろん4からでも楽しめる内容なので、心配せずに足を運んでもらえたらと思います。きっとみんな通ってきた道だと思うので、それぞれに染みるものがあるんじゃないかな。子どもも大人も一緒に楽しめる感動できる作品ですので、ぜひとも観ていただきたいなと思います。