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中鉢 雄一朗さん

space design cube.lll 代表

世界的にもクリエイティブ先進都市として注目の高い、福岡。そこで活躍し、全国から呼び名の高いクリエイターの4名に今回体験ツアーに参加いただきました。彼らの感じたフリーウィルスタジオの魅力、新しいはたらきかたの形とは…?

中鉢 雄一朗さん

space design cube.lllの代表。インテリアデザイン・環境デザインを主な業務としながら、実際に作った施設を通し、まちづくりコミュニティの場とするための取り組みを企画提案している。雨の日には読書、晴れの日には車でドライブ、スポーツ、観光するのが趣味。のほほんと落ち着いた風格で、つねに参加メンバーを優しく見守る存在。

COMPANY PROFILE

space design cube.lll

店舗・事務所・住宅の企画デザイン、設計、施工、リノベーションだけでなく、オーダーメード家具のデザイン、製作を行う設計会社。代表作として、ヘアサロン「HEART」、「医療法人たけとみクリニック」、toggy共同デザインユニット「Trentatre(トレンタトレ )」リプロダクト家具などのデザイン設計を行った。
http://terayama1004.wixsite.com/cube-111

Report

孤島の壱岐に、福岡のクリエイターがどのように働くのか?

壱岐市を訪れたのは今回が初めてでした。船を降りてすぐに、海の美しさ、点在する砂浜ひとつひとつの表情の違い、海・山・草原とロケーションの豊富さに心奪われ、魚介類・肉・野菜の新鮮な味わい、あと実はどのお店も手作りスイーツがとても美味しいところにすっかり虜になってしまいました。老舗のお店が多いので、その中で様々な工夫をされたんでしょうね。そんな地元の方々が作ってきた島文化に、福岡のクリエイターが混ざり、どのような新しいはたらきかたを見いだせるのか…とても興味を持ちました。都会の雑踏から離れ、悠然とした気分を味わいながらも、いつも通りの仕事ができるということは、もちろん素晴らしかったです。しかし意外だったのは、新しいまちづくりの姿を見せられたこと。壱岐なみらい創りプロジェクトの1つで高校生が取り組む「みらい創りイノベーションプログラム」に参加させていただいたのがきっかけです。「もっとまちを良くしたい!」という高校生の声を、行政や地元企業が支援し、アイデアを形にするプログラムです。ここにフリーウィルスタジオに入居するクリエイターが合わされば、行政、企業と一体化し、具体化する、まちづくりの理想の姿を築くことができると思いました。島という小さなコミュニティだからこそ、若い人が考え声をあげることは、意思・意味が出来、地域の活性化に繋がります。この活動が続けば、将来的に島の雇用は増え、地元に残って活躍する人が増えるでしょう。勤務時間やON/OFFの過ごし方だけを新しいはたらきかたと称すると考えていましたが、自身の関わりの幅を広げ、実現できるカテゴリーを増やす、ということも新しいはたらきかたのひとつかもしれません。それに気づくことができたのが今回の体験の収穫だと感じます。

まだ走り出した施設だからこそ、可能性は無限大

フリーウィルスタジオは、コピー機やネット環境など設備がとても充実していたので、普段の仕事に少しも不便も感じませんでした。長閑な場所にあるので雰囲気は最高!歩行ラリーを体験したときは自然に癒され、頭の体操にもなりました。今後、多くの人に体感してもらうため、ぜひ続けていただきたいですね。気になった点は、夜など暗い時間になったときの充実感に差があること。例えば…外観や施設の空間に遊びを加える、フリーウィルスタジオの入居者や地域住民の方に楽しんでもらえるように、カフェスペースを設けて、+αはたらきかたや島の交流を楽しめる工夫があってもよいのかも…とつい想像して、期待してしまいました。

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