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  • 2020.2.5 Wed

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悲鳴と絶叫を福岡から全国へ!映画『犬鳴村』舞台挨拶レポート

TEXT BY 徳満 梨紗

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徳満 梨紗
編集ライター

鹿児島出身。美術、料理、DIY。多趣味には24時間では足りません。 猫が寝床をつくるような部屋作りを日々実践中。

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福岡でも有名な心霊スポット“旧犬鳴トンネル”を舞台に、Jホラー界の巨匠・清水崇が完全オリジナルストーリーで禁断の映画化!全国上映より1週間早い先行上映を記念して厄除けトークイベントが開催されました。当日はヒット祈願と厄除の意味を込めた御札も配布され、会場は恐怖の空間に。清水崇監督と宣伝アクターを務める10神ACTORの岡進太郎さん、中島裕貴さん、MOTOさんが登壇した舞台挨拶をレポートします。





 本日は舞台挨拶に足を運んでいただき誠にありがとうございます。この映画は来週の2月7日金曜日に全国公開となりますが、今回のテーマの犬鳴峠が北九州と博多のちょうど真ん中に位置するということで、Tジョイリバウォーク北九州とTジョイ博多の2館が1週間早い先行公開となっております。

中島 なぜ僕たちが登壇しているかといいますと、みなさんも映画を見ておわかりの方もいるかと思われますが、出てたんですよね僕たち!幽霊役として(笑)見えた方もいるんじゃないかな?…っていうのは冗談ですけどね(笑)

MOTO 全部嘘です!ごめんなさい!(笑)

中島 みなさん映画を見た後だからか、空気感が違いますね(笑)それはさておき、僕たちはKBCラジオの『10神ラ族』でパーソナリティーをしておりまして、その中の「10神恐怖体験」というコーナーで、リスナーから寄せられた怖い話や僕たちの実体験を紹介しています。そんなご縁があって今回『犬鳴村』の宣伝アクターを努めさせていただくことになりました。

MOTO 怖いです。やばすぎますね。

  彼(MOTO)はタイ人なんですけど、タイ人でもやばすぎると言うほどSNSやウェブ上でかなり話題になっている心霊スポット“犬鳴トンネル”が舞台の映画です。犬鳴トンネルにまつわる都市伝説や逸話をベースに完全オリジナルストーリーとして手がけるのは、Jホラーの第一人者である清水崇監督。今日は監督に来ていただいているので早速呼んでみましょうかね。





清水 今日はみなさん来ていただいてありがとうございます。映画『犬鳴村』を監督しました、清水崇です。みなさん見ていただいた後なんですよね。こんなちっちゃいおっさんが撮っていました(笑)今回は出演していただいてありがとうございました。(3人に対して)

3人 いやいや出演してませんからね!

 監督までそれにのっちゃうとややこしくなるので(笑)監督にこれからいろいろ質問をしていきたいと思うんですけど、映画を見終わったあとで監督に話を聞けるという貴重な機会ですね。映画を見て気になった点などを聞いていきたいと思います。

MOTO  一番びっくりした女の子が落ちるシーンはどうやって撮影したんですか?

清水 あれは…似てる女の子をたくさんオーディションで用意しまして、落としてっていう繰り返し。血塗れだからそこ掃除してって(冗談)

3人 怖い怖い!そんなことしてたらここに来れませんよ!塀の中ですよ!(笑)




 実際(空から人が落ちてくるシーン)声出たって人いたんじゃないですか?僕一人だけだと寂しいので、声出たって人は手挙げてもらっていいですか?



(大半の人が挙手)

清水 中国でワールドプレミアを行ったときに、僕はトイレを我慢できなくて外にいたんですよ。そしたら1500人の会場から「うわぁ!」ていう声が上がってましたね。みんなのリアクションを見逃しました(笑)でもあのシーンはサプライズなので、もっと違うところでスケアリー(恐怖)というか、ゾッとしてもらえたらなと思っています。サプライズとスケアリーは違うので。

中島 監督の一番好きなシーンはありますか?

清水 怖い映画苦手なので(笑)

3人 え!?!?

清水 子どものリアクションとかは好きですね。兄についていく弟のシーンは、僕も怖がりな子どもだったからついて行っちゃうんだろうなと。気持ちをいろいろ想像しながら作っていますね。

 突発的な怖さもありつつ、映画の中には逃れられない血族の怖さもありましたよね。

清水 自分で親を選べないだとか抗えない血筋があると思うんですけど、僕なりのメッセージがありまして。高島礼子さんにはとんでもないお芝居をさせてしまっているんですけど、そのシーンではホラー映画なりに“介護”への恐怖を表しているんです。自分もいつか老いていくし、老いた親の面倒を見ることになる、そして子育てにも迷いが出てくるじゃないですか、そういうのも表現できたらなと思っています。




 それを聞いてまたゾワっときました。最後に気になったのが、エンドロールでは実際に旧犬鳴トンネルを撮られているんですか?

清水 実際に行って撮りました。地元の人は行ったことあるかもしれませんが、本編と実際のトンネルとの違いを楽しんでもらえたらと思います。エンドロールに僕の名前が出るんですけど、トンネルに入る前に切れてくれって(笑)タイミングを見て作りましたね。

中島 冒頭でもお話したように僕たちは『10神ラ族』というラジオで「10神恐怖体験」というコーナーをさせてもらっているので、今回はリスナーからのお便りをここで読んでいこうかなと思います。



僕の友達のAさんが体験したお話です。昨年12月の夜、福岡側から新犬鳴トンネルに入り、ちょうど真ん中あたりを過ぎたところでガソリンの残量を表すメーターが突然光り出しました。普通はデジタルのメモリが減って示すタイプなのに…。ちょうどガゾリンも少なくなってきたのでトンネルを抜け、峠を降りたあたりのガゾリンスタンドに寄りました。従業員に「満タンで。」と伝え、カードを渡しました。しばらくして従業員が戻ってきて「このカードは使えないものです。」と言われたそうです。その日はそのカードで買い物もしていたので使えないわけがないのです。すると従業員が半ば強引にスタッフルームまで連れていきました。従業員がドアを閉め、「警察を呼びます。」と言いました。Aさんが少し怒りながら「だから!」と言いかけたとき、従業員が防犯カメラを見せてくれました。そこにはAさんの車が映っていたのですが、車の後部座席から、包丁のようなものを持った見知らぬ男が出てきたのです。その男は防犯カメラを睨みつけ、そのままどこかへ行ってしまったそうです。

というお便りが届いております。


清水 新犬鳴トンネルとどこで関係してくるのかが…(笑)謎のままっていうのも怖いですね。生きてるものか、もしくは生きていないものなのかっていうところですかね。

中島 では次のお便りを読みます。




福岡市内に住む大学生Aさんからのお便りです。今度、犬鳴村が映画になるということで友人から犬鳴トンネルに肝試しに行かないかと誘いをうけ、少し興味があった僕は友人と犬鳴峠へ行くことにしました。旧犬鳴トンネルには車で行けないことは知っていました。新犬鳴トンネルを抜け、少し下ったところに犬鳴ダムがあり、その入り口付近にある今は営業していない観光案内所に車を停めました。その右奥にはいかにも怪しい電話ボックスがありました。「あの電話ボックス、マジでやばくね?電話してくる」と友人がふざけながら出ていきました。僕はビビりなので友人にはついて行かず車内で音楽を聞いていました。音楽を流していると1分から2分くらいの間で音が何度か止まってしまいます。画面を見ると少し変なカウントが表示されていました。“ 01:97”と。97秒なんて表示はありえないと思いながらも違う曲に変更しましたが、また“01:97”で途切れてしまいます。すると血相を変えた友人が電話ボックスから帰ってきました。何があったか尋ねると、友人は電話ボックスで突鳴り出した受話器をとったそうです。電話の向こうからは70〜80代くらいのおじいさんがしゃがれた声で「行くな…行くな…」と言ってきたと話します。僕と友人は「行くな」とはどこに行くなということなのかと考えを巡らせていると、音楽を流している携帯電話に“01:97”が表示されていることの気づきました。この“01:97”こそ“197=行くな”だったのです。



 機械と霊ってなにかあるんですかね。

清水 どんな新しい機器が出てきても、それにまつわる話っていうのは出てきますよね。今のも“914”でも怖いですよね。“来いよ”になるので。“893”でも怖いですね。“ヤクザ”…(笑)

 それは怖いですね(笑)別の怖さが!



御札を持った観客とのヒット祈願のフォトセッション

CINEMA INFORMATION

映画『犬鳴村』
監督
清水崇
出演
三吉彩花/坂東龍汰/古川毅/宮野陽名/大谷凛香/奥菜恵/須賀貴匡/田中健
寺田農/石橋蓮司/高嶋政伸/高島礼子
公開
2020/2/1[土]福岡先行上映
2020/2/7[金]全国上映

©2020「犬鳴村」製作委員会
WEB
https://www.inunaki-movie.jp/

TEXT BY

徳満 梨紗
編集ライター

鹿児島出身。美術、料理、DIY。多趣味には24時間では足りません。 猫が寝床をつくるような部屋作りを日々実践中。

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