福岡のカルチャー情報をお届け
CULTURE INFO.
人気エッセイリスト、森下典子が茶道教室に通う日々を綴ったロングセラー「日日是好日」。
瑞々しく描かれる心象風景や青春像、そして「お茶」がもたらす人生訓的な“気づき”の数々は、茶道経験者の枠を越え、様々な岐路に立つ読者にとって心の拠り所のような一冊となっている。
そんな日日是好日が、この度豪華キャスト・スタッフで映画化。
主人公・典子を演じるのは、映画「小さいおうち」や「リップヴァンウィンクルの花嫁」などで卓越した演技力を魅せた黒木華、典子のいとこで共に茶道教室に通い始める美智子を演じるのは、映画、ドラマ、演劇と活動の場を広げる多部未華子。 そして典子のお茶の師匠となる武田先生を樹木希林が演じ、「習い事の先生」という枠を大きく越えた人生の師匠として、大きな包容力で典子たちを導いていく。
脚本・監督には、これまで映画「セトウツミ」や「さよなら渓谷」など様々な作品を手がけてきた大森立嗣。これまでハードボイルドな作品が多かった大森監督にとってまさに新境地とも言える作品となっている。
[あらすじ]
大学時代に、一生をかけられるような何かを見つけたい。
でも、学生生活は瞬く間に過ぎていき−。
典子(黒木華)は二十歳。真面目な性格で理屈っぽく、おっちょこちょいとも言われる自分に嫌気がさしていた。
そんな典子は、母(郡山冬果)からの突然の勧めと、「一緒にやろうよ!」とまっすぐな目で詰め寄る同い年の従兄弟、美智子(多部未華子)からの誘いで、「タダモノじゃない」と噂の武田先生(樹木希林)の元でお茶を習うことになった。
武田先生がいる「武田茶道教室」に通うことになった2人だが、茶道のがんじがらめの決まりごとに早速頭を悩ませる。
「意味なんてわからなくていいの。お茶はまず『形』から。先に『形』を作っておいて、その入れ物に後から『心』が入るものなのよ」という武田先生。
「それって形式主義じゃないんですか?」と思わず反論する美智子だが、
先生は「なんでも頭で考えるからそう思うのよねえ」と笑って受け流す。
毎週土曜、赤ちゃんみたいに何もわからない二人の稽古は続いた。
「日日是好日」という言葉をかみしめていく美しき時の流れ。
この映画は、内なる自由と生きる喜び、そして、かけがえなのない“今”を描く物語である。
※詳細に関しては運営元に直接お問い合わせください
福岡のカルチャー情報をお届け