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岡島 佐和

プロジェクトマネージャー

瓶ビールならサッポロ、ワインなら白、つまみなら鳥刺し派です。音楽なら、古いほうがいいですね。 あ、今日ですか？空いてますよ、今夜なら。

小学校からガールスカウトに所属していたわたしは、学校のみんながお休みの土曜日には歩けば目立つ鮮やかな水色の制服に身を包み、集会に毎週通うのがルーティン。校区を離れバスに乗り通うその不安は、小学校１年生から６年生になっても一向に拭えず。さらには学校の違う女の子たちの中でわりと内気だったわたしは、そこにいることも、みんなで歌うこともなんでも、いつも少し緊張していたのを思い出します。そんな中での楽しみは、集まりのあとに貰える、小さなヤクルトや黄金糖。

ご褒美ってやつ、結構大きな力を持っていますよね。大人になって自分へのご褒美、ちゃんとあげていますか？ちゃんとあげているともしかして、いつもできないことができてしまったりして。そんなご褒美のようなランチがあるとしたら、食べない手はないですよね。

“晴れた日がよく似合う”、白くて小さなおうちでごはん

けやき通り添い・筑紫女学園の裏あたりを歩いていると、今日みたいな青い空に映える、小さくて白いおうちがひょっこりと姿を現します。今回ご紹介するお店、「trene（トレネ）」さんです。 店内からはあたたかいひかりが漏れ、まるで迎え入れてくれているよう。

トレネさんは、ALBUS（アルバス）という“まちの写真屋さん”と一緒にこの白いお家を営んでおられるとのこと。扉を開けると右がトレネさん、左がアルバスさんといった感じ。なんだか可愛らしい雑貨も見えますよ。

※写真は期間限定で行なわれた雑貨販売の様子です。

扉からまっすぐ奥に進んだところに、レストランスペースが広がっています。不思議と窓の外のひかりの存在に気づかされる、心落ち着く空間です。

注文したのは一番人気、お店一押しメニューである「りんごぶたのハンバーグ」。豚のハンバーグ、珍しいですよね。前菜3種・野菜サラダ・ライスまたはパンがセット。

まずは前菜・サラダから。その日によって変わるお野菜ですが、注目すべきはそのお野菜の量。その上、季節ごとに収穫される品種、厳選のお野菜がいただけるというからおどろき。なかなかスーパーではお見かけしない、珍しいお野菜も目に留まります。

セットのサラダはよく付け合わせのような小さなものをイメージされる方も多いかとは思いますが、トレネさんは違います。大きなお皿にたっぷりと主役さながら、むしゃむしゃといただけます。たくさんの野菜をいただけるのは、トレネさんならではの特長です。

前菜・サラダ・メインを合わせると１メニューあたりのお野菜の品種は、なんと20種類前後に及ぶのだそう。ランチだと「ごはんお代わり」のところもお見かけしますが、ごはんよりたくさんのお野菜が摂りたい、という方も多いのでは。

そしてこちらが本日の主役。牛肉を使ったハンバークとは異なり、しっかりとした食べごたえが印象的。食感のことを考えた粗挽きのミンチが、混じり気を感じないハンバーグの味わいを一層引き立てます。噛めば噛むほど、お肉の本来の旨味と甘味がクセになりそう。
お肉はうきはのリバーワイルドさんで丁寧に育てられた豚を使った、ひと手間かかったこだわりの逸品なのだとか。

ランチで¥1,200。ランチとしてはちょっとだけ、奮発したお値段。しかしながら食べ終えた頃には、お得感すら感じられる満点以上のメニュー。このこだわり、クオリティ。ディナーをいただいた後のような、充足感。よくぞこんなお値段でいただけたものだと、感謝の念すら湧いてきます。

鮮やかできらきらと、ご褒美のようなランチを、まるでハレの日のような気持ちで。お食事はお酒とも相性抜群、お休みの日にはお昼からお酒も添えて、昼呑みもいかがでしょう。
たまにはいいじゃないですか、皆さんきっと、がんばってますしね。ご褒美の不思議な力を、信じてみましょうよ。