島にいてリゾート感覚な中、いつもと変わらないビジネスライフを送ることができる壱岐市の施設「Free will Studio(フリーウィルスタジオ)」が9月末オープンしました。福岡から約1時間の場所にあり、ネット環境やオフィス機器が揃いパソコン、ラップトップひとつで気軽にスタートできる話題のワークスペース。福岡を中心とした島外の企業のサテライトオフィスとしても活用が見込まれる同施設の特徴をシリーズで紹介していきます。
株式会社ペンシル
代表取締役社長 倉橋 美佳さん
私が入社した2003年頃、まだ少人数の会社でしたが、当時も在宅勤務のスタッフはいました。それは、もともと働いているスタッフのライフスタイルの変化にともなうもので、例えば結婚・出産を支援するはたらきかたがほとんどでした。今はよりライフスタイルも多様化し、時間や場所にとらわれない自由なはたらきかたを、みんなが求めていますよね。私たちも時代に沿ったはたらきかたや、仕事の時間量に対する価値ではなく、仕事の付加価値を高めることを目的にしていかなければと常々思っていて。しっかりと分業するやりかたを見つけ出さなければと思っていたことと、スタッフも今後年齢を重ねるため、どうやったら労働力を確保していけるのかなどより良いサービスの提供を考え実践してきた結果が、この“テレワーク”でした。
さらに現在、“メイトさん”と呼んでいるパート制のスタッフが20人弱いるんですね。その方々がうまくシフトを組んで働いてくれていることにより、たくさんの仕事をこなすことができています。
子育てしている方や介護をされている方、アクティブシニアの方々の新しい雇用先にもなれればという思いから、今後もこのメイトさんの数は増やしていきたいなと。今は、「PIC(サテライトオフィス)」のスタッフと、メイトさんの力により本社業務がサポートされる体制となっています。「PIC壱岐」の責任者が、自分たちだけでなく、メイトさんたちの業務も全て管理してくれているのですが、本社にある仕事内容を熟知し、どうしたら効率化できるか業務フローを洗い出し、実行するオペレーションを計画しています。弊社は第一段のサテライトオフィスである「PIC愛宕」で仕組み作りをした上で、壱岐をスタートさせました。最初は、本社の様々な部署の仕事を削ることが大変で、 部署に付き添いながら仕事の効率化を働きかけていましたが、 今では仕事の質が上がるととらえる人が多く、「もっとメイトさんやサテライトオフィスの人に仕事を頼みたい!」と前向きな声をもらうようになりました。今、現地での採用のみですが、今後は本社の社員が移動することも可能にしていくことにしています。
株式会社ペンシル
PIC壱岐 責任者 梅門 啓二さん
「PIC壱岐」責任者である梅門さんは、週3壱岐、残りを本社で勤務中。
1年半前、自宅近辺で、移動時間を減らしその分仕事に当てられることが魅力だという社員の声から、愛宕にサテライトオフィスを作り、それと同時にできたPICというセクション。ここでは、本社の作業効率化と品質に貢献することを目的とした、オペレーション業務全般とサイト運営やシステム開発の支援を行っています。また、PICのスタッフが限られた時間の中でより生産性を高めるための仕組み作りをしています。今は、現地で3名主婦の方々が働いてくださっていて、フルタイムの方もいればパートタイムの方も。今後は、あと2人採用を考えていて、壱岐でしかできない雇用、例えばアクティブシニアを採用して、リタイア後の楽しみの延長としてインターネットビジネスに触れてもらうなどの取組みができたらと思っています。「PIC壱岐」は、「原の辻遺跡」という、“遺跡の国宝”にあたる希少な環境に位置しています。大自然の中で静かなため、集中できるのが魅力です。それに自分たちのスペースの他、オープンスペースがあり、ノマドワーカーもたくさん訪れます。ここを通し、新しい出会いもあるのでとても刺激になります。「Free will Studio」には、これから4社ほど入所するようですし、今後もっと楽しみです。
壱岐への往復ジェットフォイルとホテル1泊をセットにした視察ツアーの参加社を募集しています。ご参加は1社につき1名〜3名様まで。下記内容をご記入の上、お問い合わせください。
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