福岡の今をあれこれ更新
小学生の頃、私は母に連れられ、地元に一軒だけある喫茶店によく足を運んでいました。
母は毎回同じコーヒーを頼み、私はその横でクリームソーダやレモンスカッシュを飲んでいたのをうっすらと覚えてます。
しかしその喫茶店も経営難で店をたたみ、行きつけを失った母と私は自然に喫茶店に行くことはなくなりました。それと同時に、私のクリームソーダの記憶も褪せていく一方でした。
それから数年後、進学を機に福岡に越してきた私は、待ち合わせまでの時間を潰していた駅中の喫茶店で、再びクリームソーダと出会うのです。その見た目の可愛さ、懐かしさ。数年ぶりにきちんと顔を合わせたクリームソーダに思わずハッとして、その日以来、再びクリームソーダに魅せられた私は、昔のように喫茶店に足を運ぶようになりました。
そんな私の心を掴んでならないクリームソーダ。
一概にクリームソーダといえども、味、色、グラスの形、装飾など、お店によってこだわりは様々。
探れば探るほどその面白さは増します。
特別な一杯と出会うために、今日もまた喫茶散歩。
一軒目は、清川サンロード商店街にある「ジャルダン」。 店先に顔を出す可愛らしいショーケースが、私をジャルダンへと誘います。 階段を上った先にあるのは、たっぷりと光が差し込んだ明るい雰囲気の店内。 今ではあまり見ないようなレトロなデザインの照明も魅力的です。 こちらのクリームソーダは、スラリとしたグラスに、透明度の高い透き通った緑が少し大人な印象。 その見た目が、ほんの少しだけ背伸びをした気分にさせてくれます。
SHOP INFORMATION
真珠のようなタイルの壁に囲まれた階段を降りて行くと、そこに現れるのは喫茶「ブルマーシャン」。
恐る恐るその扉を開けると、ボルドー色の椅子がひと際存在感を放つ、情緒のある空間が広がっていて、まるでちょっくらタイムスリップでもしたかのような感覚に。
そんな空間でいただけるクリームソーダは、ごつごつとした厚めのグラスが特徴の高級感のある見た目。ノスタルジックな空間でいただくクリームソーダは、より特別なものに感じます。
SHOP INFORMATION
1998年鹿児島県曽於市出身。レトロなものとハンバーグが好きです。
その他の記事