福岡の今をあれこれ更新
1998年鹿児島県曽於市出身。レトロなものとハンバーグが好きです。
酸化膜を剥がして綺麗にしたら、3と同じ手法で再度細かいサイズ調節。 時々自分の指にはめて感触を確かめながら微調節していきます。 納得いくまで自分にしっくりくるサイズに。
ロウ材で繋げた部分の凹凸をリューターという機械を使って削り、接続部を滑らかにします。 ツイストはねじり模様に沿って削らないといけないため特に神経を使う作業・・・自然なつなぎ目になるように慎重に削っていきます。
次は指輪にダイヤをつけて、内側に刻印を刻む工程。
この作業は長年の経験がないと難しいので、職人の小野さんにおまかせ。
うねりの角度や位置、表面の様子など部分によって表情が違うので、まず、自分がどの面を正面にしたいかを決めます。
正面にしたい面が決まったら、小野さんがルーペを使いながらmm単位の細かい作業をしてくださいます。
職人技を目の前に、一同一気に緊張した雰囲気に…。
職人技に触れながら体験ができるという点も、humのワークショップならでは◎
次の工程は硫黄成分入りのお湯に指輪を入れて硫化させ、真っ黒にするとのこと! 硫化と聞くとなんだか難しく感じますが、硫黄温泉に入ると指輪が黒くなるのと同じ原理なんだそう。 ほぼ完成とも言える終盤に真っ黒にすることに驚き!ですがそのワケは次の工程で分かります!
最後は、2種類の道具を使って指輪を磨いていく作業。
まず、スポンジで先ほど硫化で黒くした表面を削っていきます。その時に少し黒の部分を残すことでコントラストが生まれ、より指輪の表情が豊かになるのだそう!
そのためのいぶしだったわけですね。納得です!
そして最後にブラシで軽く磨き、表面に照りを出して仕上げたら・・・
初めて自分の手で作った、世界に一つだけの指輪!!
小野さんの分かりやすい&丁寧なご指導のおかげもあり、初心者でもちゃんとしたクオリティの指輪が完成しました!
最初の四角の棒の状態からしっかり指輪になるんですね…!感動!
完成した指輪を思わず無言でまじまじと見つめる編集部二人・・・
トンカチでつけた凹凸の模様やいぶしでつけたコントラスト、その工程を自分の手で経たからこそ指輪の表情ひとつひとつがとても愛おしく感じます。
作り手によって表情が違ってくるのもまた面白い!
自分の手で時間をかけて丁寧に作ったからこそ普段気づかなかった魅力に気づくことができる・・・もの造りって良いですね…!!
ギャラリーも併設されるWORKSHOP NANOKAWAでは彫金のみならず、プロダクトデザイナー、宝石研磨士、イラストレーターなど、多彩な展示や講座も予定しているとのこと!
みなさんもぜひ、もの造りの魅力を教えてくれる場所「WORKSHOP NANOKAWA」で新たな発見をしてみては!
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1998年鹿児島県曽於市出身。レトロなものとハンバーグが好きです。
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