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  • 2017.12.4 Mon

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「The Company」クリエイターズインタビュー

TEXT BY 後藤 麻与

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後藤 麻与
編集兼スタイリスト

香蘭ファッションデザイン専門学校卒業後、インポートセレクトショップ・広告デザイン会社のマーチャンダイザーを経て、現在は編集を中心にスタイリングまで行う。ファッションをより身近なものにしたいと願う良いお年ごろ。

20809

The Company Member’s Voice / Run-Hun , sha

CEO / Shimoda Eiichi

「ザ・カンパニー」最大の魅力、“Work Link”(シェアオフィス内でのプロジェクトの共有)をはじめ、海外初進出となるフィリピンのセブ店や、ファッションビル内にオフィスという異色の2拠点目となる福岡パルコのことなど進展著しい「ザ・カンパニー」について、入居者であるランハンシャの方へインタビュー。

マイオフィス+αで叶える、仕事の楽しみ方

— 「ザ・カンパニー」の入居したきっかけは何ですか?

もともと、設立者である榎本さんとよく仕事をご一緒させていただいていて。構想段階からお話を伺っていて、すごく面白そうだなと。それで立ち上がった時、声をかけていただきました。

— とはいえ、拠点となるオフィスとは別に借りているんですよね。使い分けは?

そうですね。僕は、中央区といっても港にオフィスを構えているので、作業場としては静かで良いのですが、打ち合わせとなるとまあまあ不便…。だから、ザ・カンパニーは主に打ち合わせ用としてとらえています。ここはアクセスも良いですし、賑やかなムードも好きですね。

— ずばり魅力といえば何でしょう。

個人的には“マルチロケーション”であること。最近、コワーキングスペースは増えてきていますが、「ザ・カンパニー」の場合、入居者はどこの店舗でも使える仕組みなんです。現在は3店舗ですが、どんどん増えると聞いていますし、その中に魅力的なたくさんの会社さんが入っていて、いろんな場所で繋がり合えるというのが魅力的です。

日ごろ出会わない新しい仕事との遭遇

— 「ザ・カンパニー」発信の仕事にはどんなものがありますか?

「ザ・カンパニー」を運営するゼロテンさんが、時代に対して結構新しいものというか、当時まだめずらしかったプロジェクションマッピングの仕事もそうでしたが、新しいことを取り入れた仕事が特徴なんですね。それもあって、映像制作でも、ダンスや絵画などアートやカルチャーとのコラボみたいな、面白いプロジェクトが多いように感じます。

— 最近ではどんなものを手掛けましたか?

キャナルシティ博多で行った『3Dプロジェクションマッピング噴水ショー』は、噴水×音楽×光×映像によるショーで、新しい試みによる映像を制作しました。また、長崎の軍艦島デジタルミュージアムで放映されている映像もやりました。何社かあるうちの一社として声をかけていただき、弊社は坑道体験映像や大型壁面マッピングを制作しました。

とくに坑道体験映像は、地上から採掘現場までの道のりをリアルに体験できる映像を作ったのですが、今はもう見ることのできないものを再現しなければいけないので難しかったです。一応参考文献はあったのですが、詳しくはやはり載っていないので、そこで働いていた方々からできるだけヒアリングしてそれを形にしていきました。諸先輩方から話を聞き出すのは大変でしたね。

— オープンから入居されていて、何か変化を感じますか?

セブや福岡パルコにできましたし、本当にマルチロケーションというのが具体化してきていて、すごいなと。1年でこんなに大きな展開ができて、今後どのぐらい大きくなっていって、どういう風に人と人、仕事と仕事が繋がり合えるかというのが最大の楽しみだなと思います。

The Company CEBU

— 入居者にはどんなところが多いと感じますか?

最初は、僕たちもそうですが、制作会社が多かった。今は、登録会社も増えて、職種の幅が広がりました。僕は、フリー席プランなので「ザ・カンパニー」では、オープンスペースで仕事しているんですね。偶然隣に座った人が、すごく興味深い仕事をされていて、思わず話し込んでしまうなんてこともありますよ。

— その方とは何か仕事が生まれそうですか?

そうですね。僕は、大体コンテンツを作る会社の人なのですが、その方は最先端のハードウェアに詳しい人で。その方とは、コラボできそうな予感はすごくしています。

— 具体的にはどんな内容でしょう。

フォトンダイナミクスという会社の方なんですが、とにかく“魔法の看板屋”みたいな人で(笑)。国内外から独自のネットワークを駆使して、最先端技術を商品化しているんですね。LEDマッピング、デジタルサイネージ、透過型LEDパネルなど面白そうなデジタルサインを提案していて、僕は透過型のものが使えそうだなと思っています。

いや〜本当に面白いんですよ。パンストのような薄い生地に、映像を投影できるんです。それを利用すれば、風景を生かしたまま、映像を流せるんですね。今、まちづくりにも興味があるんで、まちの風景や海、山などの自然を生かしたプロジェクションマッピングをやれたらなと思っています。

仕事の価値観が近い人と出会える

— 「ザ・カンパニー」の独自SNSはどんな風に使っていますか?

「ザ・カンパニー」内で開催されるイベントのお知らせをよく見ています。通常、会費を出して受けるようなセミナーが聞けたり、新商品のリリースイベントに行けたり。最近は、福岡パルコのオープニングレセプションのお知らせがアップされていましたね。入居者が集まる会になりそうだから、そこにはいろんなチャンスがありそう。

— 最後に、今後期待することはありますか?

仕事の営業先を探すことはもちろん、パートナー探しというのもそう簡単なことではないと思うんですよ。思考やセンスが似ていないと巧くマッチングしないので。そういう意味では、「ザ・カンパニー」というフィルターを通して出会う人たちは、身近な気がしますもんね。だからプロジェクトにも繋がりやすいというか。最近ではサービス内容が全く違うところが増え、海外展開をしている会社も増え様々な可能性が広がっている気がするので、そういうのが楽しみです。

PROFILE / 株式会社ランハンシャ
代表取締役 下田 栄一 氏

1978年、福岡市生まれ。2003年、株式会社ビデオステーションキュー(VSQ)入社。2008年に仲間とふたりで株式会社風車を設立。2013年、共同経営から独立し株式会社ランハンシャを設立。CMやMVなどの映像や、プロジェクションマッピングなど映像にまつわる様々なCGコンテンツを制作している。
http://run-hun.co.jp/

TEXT BY

後藤 麻与
編集兼スタイリスト

香蘭ファッションデザイン専門学校卒業後、インポートセレクトショップ・広告デザイン会社のマーチャンダイザーを経て、現在は編集を中心にスタイリングまで行う。ファッションをより身近なものにしたいと願う良いお年ごろ。

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