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CULTURE INFO.
《 無題 》油彩 F100号(1621×1303mm) 2024
前回の個展「resolution」より柴田が描き続けている人物画。
そこに描かれているのは確かに人のかたちをしているが、生身の人間とも違う。
それは、柴田にとって絵を描くと言う行為は、対象そのものを描こうとするのではなく、油絵具という物質と筆跡の集積から「イメージと質感」を作り上げる事を目的としているからだ。
演劇や映画、御伽噺と言った世界に生きる架空の人物たちは、柴田の手によってイメージはそぎ落とされ、小さなキャンバスの上では「人形」のように、大きなキャンバスの上では「影」のように、絵画と言う物質として存在する。
本展で臨んだと言う大型化された人物画。
その大画面の「影」を前に、色彩や形、絵具の凹凸、画家の息遣いや筆の走りを感じていただきたい。
皆様のご来廊をお待ち申し上げます。
みぞえ画廊 阿部和宣
《 無題 》油彩 F100号(1621×1303mm) 2024
【柴田七美】
namsibata
1985年生まれ、福岡県出身。福岡県立太宰府高等学校卒業。尾道大学大学院美術研究科中退。TOKYO WONDER WALL 2009入選(同2010)。2010年トーキョーワンダーサイトエマージング「ROOFS」。シェル美術賞2013入選。東京・福岡・広島・香川等で個展・グループ展。2014年、2015年、2023年、2024年アートフェア東京出品。
※詳細に関しては運営元に直接お問い合わせください
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