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VOICE 来福した旬な著名人にお話を聞いてきました。

  • PEOPLE
  • 2012.7.1 Sun

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vol.34 Alex Monroe

ジュエラー

INTERVIEW

  • アレックス・モンロー[Alex Monroe]
    ジュエラー
    ロンドンのジュエリースクールを卒業後、1987年に自身のブランドをスタート。草花や鳥、虫、水など作品の多くは、自身がこよなく愛するイギリスの田園風景にヒントを得ている。2008年、UK Jewellery AwardにてDesigner of the Yearを受賞。ヨーロッパ各国を始めアメリカ・アジア諸国にも沢山のファンを持つ。

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思い描いたアイデアをイメージ通り作ることができたときの喜びや実感が、次のアイデアを生み出す力に。

ジュエリーを通じて、イギリスの豊かな自然や日々の愛すべき情景を詩的に表現するデザイナー、アレックス・モンロー。1987年にスタートした彼のブランド「ALEX MONROE」が今年25周年の節目を迎えるにあたり6/16[土]に来福、博多アミュプラザの「goldie H.P.FRANCE」にて記念パーティーを行った。今回の来福では、今までのコレクション・アーカイブから選りすぐられた名作アクセサリーを、今の時代へとフィットするようにリデザイン・アップデートした25ピースのジュエリー展示も同時に開催され、大盛況のうちにフィナーレを迎えた。日常にごく自然に優しく寄り添うように生まれ、発表されてきた『ALEX MONROE』。世界中で愛されている、そのジュエリーたちの誕生の秘話に触れてきた。

季節や天候に左右されず、1年を通してモノ作りができる仕事を考えました。

モノ作りは昔からお好きだったのですか?

物心ついた時から”作る”ことは好きでしたね。5〜6歳の頃のおもちゃ作りに始まり、10歳の頃にはゴーカート、15歳になるとモーターバイクにも手を出すようになりました。あとは学校の行事などがあるとガールフレンドに洋服を作ってあげていましたね。その頃にはもう、アートスクールへ進学することは決めていました。アートスクールを卒業してからは、現実的な仕事として、1年間だけガーデナーをしていたのですが、実はガーデナーとしてお金を稼ぐことも大変なほど、冬のイギリスはすごくお天気が悪いんです。その、何もできない冬の期間に、何かを”作る”ということがとても恋しくなってしまい、1年を通してモノ作りができる仕事はないかと考えたことがターニングポイントでした。「洋服作り」か「ジュエリー作り」か、どちらに進むかを悩む時期もあったのですが、製作に使う素材を考えた時に、ジュエリーのメタルワークの方が、感覚的に自分に合っていると思い、ロンドンのジュエリースクールへ。そこからジュエリーの世界へと入って行きました。 やはり、クリエイティブな人というのは、生まれた時から”作る”ことに興味がある人間なんだと思います。僕自身もそうだし、僕の子供たちもそう。小さいころから”作る”ことへの興味が尽きない。なので、自分はそういうタイプの人間なんだと思っています。

製作のインスピレーションはどこから得るのですか?

どこへ行くにもスケッチブックを持ち歩き、気に入ったものがあればスケッチしたり、写真を撮るようにしています。そこからアイデアを作っていくことはよくありますね。友達のお家に行ったときも、飾ってあったゴーヤがすごく珍しかったので写真を撮りました(笑)。僕のブランドも今年でもう25周年を迎えるのですが、歳を重ねていくと、新しいものを取り入れるということが苦手になってきたりもします。でも今はアトリエに若い女の子たちもいっぱいいるので、その子たちと話し合いアイデアをもらいながら、チームとして一緒に製作をしています。大変なことも多いなかで「作りたい」と思い、その思い描いたアイデアをイメージ通り作ることができたときの喜びや実感が、次のアイデアを生み出す力となり、僕に「作り続けていきたい、挑戦し続けていきたい」と思わせてくれるのです。

ジュエリーのモチーフは草花や鳥、イギリスの美しい情景からヒントを得ているとのことですが、それはなぜなのでしょうか。

生まれ育った場所、ずっとそばに存在していた情景を、ふと恋しくなることが多いから、ですね。それで、いつもイギリスのカントリーサイドからインスピレーションを受けています。ジュエリーを作るときには、常にバックストーリーを持つものを作っているのですが、自分の思いを伝えるためにも、僕のライフスタイルの背景となっている自然をモチーフに使い、ジュエリーに意味を重ねています。

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ジュエリーの背景にあるストーリーなどを汲み取ろうとしてくれる日本の方の心は、すごく素敵だと思います。

日本に対するイメージを教えてください。

昔から日本のみなさんには、メンタルな部分を含め『ALEX MONROE』のデザインを理解していただけることが多い気がします。ただ、身につけてかわいいというだけではなく、ジュエリーの背景にあるストーリーなどを汲み取ろうとしてくれる日本の方の心は、すごく素敵だと思いますし、親近感を感じています。

これまでの25年を振り返り、そのコレクションをリデザインした今回の「25PIECES FOR 25YEARS」ですが、今回のコレクションにはどのような想いを込めたのでしょう?

『ALEX MONROE』は全てハンドメイド、しかも各コレクションごとに強いテーマを決めるので、毎回カタチもすごく変わってくるのですが、常に考えていることは、かわいいとかファッショナブルであるのはもちろん、ルックスだけではなくバックストーリーがあったり、ちょっとした秘密を持っているということ。ジュエリーにもユニークな一面を持たせたいんです。

この25ピースに秘めた隠し事とは?

今回の「25PIECES FOR 25YEARS」は、過去のコレクションの中から、各年ごとに1つのジュエリーをピックアップするというコンセプトなのですが、以前製作したものをそのまま出すのではなく、実はその年のものをベースに、現在のファッションにフィットするものへとアップデートしてあります。このハチのモチーフなどは、当時のものそのままだったりするのですが、イギリスで、すごく人気のある商品なんです。発表当時、日本ではそれほど浸透しなかったものなのですが、『ALEX MONROE』の歴史の中では、間違いなくキーとなる一品だったので、今までの集大成でもある今回のコレクションには是非入れたいと思い、当時のカタチそのままにセレクトしてみました。でも、ほんとはちょっとだけ変えています(笑)。僕は、ジュエリーをすごく幸せな思い出のアルバムを見ているような感覚で作っています。でも、今のトレンドに添うものを作ることも、とても大事だと思うので、たとえ25年前のものであっても、現在のファッションに合うようにリデザインしたのです。

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これらのジュエリーのなかで、特に気に入っているものはありますか?

『ALEX MONROE』はロンドンで毎年行われる2回のコレクション発表に、パリや東京での発表もあるほか、スペシャルコレクションなどのコラボレーション製作もあるので、今まで約200ピースくらいのジュエリーを作っています。その中から、今回のように”1年に1つ”という決まりで作品を選ぶことですら、実はものすごく大変なことでした。例えば、2010年は印象深いイベントとして、イギリスの南から北まで自転車で縦断したのですが、2010年の象徴的なモチーフとして、この自転車のネックレスを作りました。そのように、ここに並んでいる全てのジュエリーたちは、僕とブランドが過ごしてきた歴史でもあるので、たった1つに絞ることは不可能です。

『ALEX MONROE』を手にするファンの方々へメッセージをお願いします。

一番に言いたいことは、感謝の言葉です。いつもサポートしていただいて、嬉しく思っています。本当にありがとう。次の25年後にもまた、今回と同じようなものを同じように、みなさんと一緒にお祝いできることを楽しみに頑張っていきたいと思っています。

INTERVIEW

  • アレックス・モンロー[Alex Monroe]
    ジュエラー
    ロンドンのジュエリースクールを卒業後、1987年に自身のブランドをスタート。草花や鳥、虫、水など作品の多くは、自身がこよなく愛するイギリスの田園風景にヒントを得ている。2008年、UK Jewellery AwardにてDesigner of the Yearを受賞。ヨーロッパ各国を始めアメリカ・アジア諸国にも沢山のファンを持つ。

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