VOICE 来福した旬な著名人にお話を聞いてきました。
VOICE TITLE
Experimental Soul Band
鹿児島出身。低血圧、胃腸が弱い6月生まれ。最近手相やおみくじで健康面に注意と言われたので、怯えながらひとまず積極的に鉄分を摂ることを心がけています。
ジャズやソウル、ヒップホップなど様々な音楽に影響を感じさせる幅広い音楽性が多方面から支持され、全国多数のフェスへ出演。2018年1月にはBlue Note TOKYO/NAGOYA、Billboard Live OSAKAの三都市ツアーを開催するなどライブバンドとしてより一層その名を知らしめている、今もっとも注目を集める“エクスペリメンタル・ソウルバンド”「WONK」。その活動は国内だけに留まらず、パリ・ベルリン・シンガポール・台湾公演を成功させ、海外での人気も獲得しています。そんな「WONK」が2019年7月31日に満を持してリリースした新作EP『Moon Dance』を提げ全国ツアーを開催中。ライブのため来福した彼らの楽屋にお邪魔し、作品づくりの話しや新作EPへの想い、福岡に対するイメージやこれからのバンドについてなど、様々なお話をうかがってきました。当日のライブ写真と共にお楽しみください!
井上 幹(以下:井上) ベースの井上です。
長塚 健斗(以下:長塚) ボーカルの長塚です。
荒田 洸(以下:荒田) ドラムの荒田です。
江﨑 文武(以下:江﨑) キーボードの江﨑です。
荒田 僕の大学の先輩がベースの井上です。別の大学のジャズ研みたいな所で知り合ったのが江﨑。ボーカルの長塚は…?なんで知り合ったのかはちょっと定かではない。(笑)
江﨑 いつの間にかいた。(笑)
長塚 野良ボーカルです。(笑)
長塚 気付いたら集まってたんですが、僕とベースの井上は高校の時にバンドを組んでたんです。
井上 そうそう、高校の時一緒にバンドを組んでいたんですけど、それを知らずに(バンドを組むために)集まったらいたんです。たまたま。
井上 全くしてないです。
長塚 むしろお互い大学に入ってから一回も会ってないですし。
江﨑 リーダーの荒田が、毎回ビジョンを持ってきて、そしてそれをみんなで具現化していく感じです。
荒田 そうですね。今回こういう感じのアルバムで、こういう感じの曲にしたいというのはありましたね。
江﨑 本作(EP『Moon Dance』)がコンセプトありきの作品だったので、コンセプトの部分を荒田が持ってきて、楽曲の基礎となる部分は荒田が持ってきたものもあれば、僕や井上で作ったものもあるっていう感じです。
荒田 ストーリー仕立てに曲が進んでいくようにアルバムを作りたいと思っていて、それが最終目的地なんですけど、今回のEPはそのアルバムに入るであろう曲、ストーリーの中に組み込まれている曲を抜粋して何曲か入れたものになります。なのでアルバムが出た時に、このEPが全体のストーリーの中の一つという立ち位置ということで組み立てられていて、今後一つのストーリー仕立てに最初の曲から最後の曲に至るまで展開されていくっていうのが、今回コンセプチュアルと言われている所以です。
長塚 なんですかね、WONK…。個性が強くて好みがはっきりした4人が集まって、4人で集まんなきゃ出来ないことをやっているバンドなんですよね。それぞれできることや得意分野はバラバラにあって、それぞれ活躍しているフィールドも違うんですけど、でも4人じゃなきゃできないことだっていうのはみんな分かってて、4人じゃなきゃ作れない音っていうのは明確にある。それをやりたいようにやっているっていうバンドです。
荒田 もっと具体的に聞きたいよ!
井上 今わりとどのバンドでもそうだよなって思ったけどね。(笑)
江﨑 誰か一人が曲を全部作っているわけじゃない、それぞれがWONKの曲を作ってるというか、曲によってアイデアを持ってくる人も違うから…。それって他のバンドと作り方も全然違うし、そういう意味では曲ごとに違いのあるバンドかなって思います。
井上 そうではないですね。
荒田 曲によって作り方を変えるのが僕らの特徴だと思います。セッションでも作れるし、一人が持ち寄ったものをWONKの曲に仕上げる事もできるし。
井上 そもそも作り方が決まっていないんですよね。「こうして、こうして、こうする」みたいなものはなくて、今回はこういう感じにしてみる?という風に作り方からみんなで考えながら進めていくので、そこは割と特徴だと思う。
江﨑 多分そうだと思います。やっぱり軸になる人物が変わるのと、ある楽曲のベースができた時に、これは誰々がやった方がうまくいくだろうなみたいな役割分担が明確なので、割と実践共同体っぽい感じというか、誰か一人のものすごい大きな引力に引っ張られていくバンドというよりは誰かが素材を投げかけて、それを一番カッコよくするにはどうすればいいかっていうのをみんなでちゃんと考えていくっていう感じだとは思います。
井上 そうですね、基本的にはみんなで話し合って。
江﨑 それも荒田が軸となる部分をバシッと決めてくれて、その後それを具体的にするにはみたいなところでみんなで話し合って行くって感じですね。
荒田 はい。曲も一緒です。
荒田 うーん、そういうことが多いですね。
江﨑 それがリーダーたる所以です。
江﨑 そうですね、ただの友達です。(笑)メンバー全員みんな友達なんです。
江﨑 そうですね、みんな同世代で。PERIMETRONを主宰している常田大希のバンド、King Gnuのレコーディングも鍵盤は僕が担当しているのですが、それも別に仕事っぽくWONKの人として声をかけられたというよりは、大学生の頃から友達だからっていう、ただそれだけのことです。(笑)
井上 楽しかったです。
長塚 うん、とても楽しかったです。初めて「始まり」と「終わり」が明確にあったというか、ぼやっとしたところがあんまりなくて。
長塚 僕らいつもMCとかでぼやっとするところが多いんですよ。でも今回はどういう風に進行していくかみたいなところが明確に決まっていたので。
一同 そういうことではない!(笑)
荒田 そういうことではないです。(笑)EP自体がストーリー仕立てのコンセプチュアルなものなので、今回のツアーもライブを通して世界観をストーリー仕立てに味わってもらおうっていう考えの元、イントロから始まり、終わりまで照明演出をつけるとか…あと東京でもやったんですけど、ここ(福岡)でも匂いやるんだよね?
江﨑 うん、やる。
荒田 匂いだったり、視覚的な演出だったりを予定してます。
江﨑 そうなんです。今回会場でディフューザーを使って香りを焚いていて。今回のEPのテーマに「現実世界の話」と「パラレルワールドの世界の話」があって、だから入り口までは「現実世界の香り」というテーマを元につくった香り、ステージホールの中は「パラレルワールドの香り」というテーマの香りを焚いています。同い年の香りのアーティストの方と一緒に香りを作って、それをグッズとして販売もしています。
荒田 そうですね。それがぼやっとしてないってことですね。
長塚 そういうことです。(笑)
江﨑 だから先ほどのPERIMETRONの話じゃないですけど、僕らはバンドを演るだけってよりは、そうやって演出やグッズをどうするかっていうところも4人でしっかりと考えて行動していってるって感じかなと。
井上 エリアごとで反応は全然違うなっていうのは感じますね。中でも福岡は過去めちゃくちゃ盛り上がったことが多かったよね。お客さんによって曲調が変わるとかそんな高度な話ではないですけど、僕らのテンションは変わりますよね。単純な話ですけど、演奏してあたたかく迎えられると気合い入るみたいな。僕らの場合は結構アドリブの部分があって、フレーズは各々の自由にしているんです。決まったフレーズをCD通り演奏しているわけではないので、そういう細かいところ、自由に演るって委ねられた時に、出てくるものの差はテンションによって変わってくるかなと思いますね。
江﨑 そうですね、ツアーをやること自体2年ぶりなんですよね。東京以外の方々はお待たせしてしまっていたので、この2年で蓄積したものを丁寧にお届けできればいいなと思っております。
江﨑 行きたいと思っております。
荒田 なんだかんだこのところ毎年行ってるもんね。
荒田 俺は大名の「KIDS CLUB」っていうバーですね。福岡に来たら行きます。あとは「ON AIR」いいですね。あの人たちかっこいい。あと「もつ幸」ね。
江﨑 「もつ幸」は荒田が初めて福岡に来た時に僕が紹介したんですけど、すげえ感動して。なんなら感動しすぎて「もつ幸」が僕の実家だと勘違いしてました。(笑)
荒田 ここが実家とか最高やな!って思って。
江﨑 いやいや、家から近いだけだから。(笑)僕は福岡が地元なので全部がお気に入りです。
長塚 僕はラーメン屋さんの「Shin-Shin」です。今回も行きますし、行けるタイミングがあれば絶対行ってます!
井上 僕はサンセットライブの場所、糸島ですね。というかサンセットライブにかなりいい思い出があるので。ものすごい良い場所ですよね。オーシャンビューの楽屋とかそうそうないもんね。
荒田 あとこの前行ったいろんな仮面とか、民族っぽいグッズとかがあるところあれなんだっけ…。あ、「MORE LIGHT」!そうそう、「MORE LIGHT」がやばかった。
江﨑 僕だけが唯一地方出身なので福岡の仕事はめっちゃ多いですね。なんなら2週間前もこの三人(江﨑、井上、荒田)で来ました。
荒田 太る。食べちゃうから。
井上 太るという印象です。(笑)羽田の時点でみんな夜どこで呑みたいか、何を食べたいかっていう話をしてます。 候補がありすぎるんだよな福岡って。贅沢な悩みですよね。(笑)どこも美味しいし、いろんなものがあるし。
荒田 直近で言うと、さっき言ったストーリー仕立てのアルバムを作るぞっていうのが一番のチャレンジな予感がしていて。音源をそういう風に完璧なストーリーとして作ったことがないのでそこもチャレンジだし、そこに付随する映像作品だったりいろいろ構想しているものはあって。全部新しいことなので、全部チャレンジですね。
長塚 今回の福岡でのライブはあいにくの台風で来れなかった方もたくさんいると思いますが、新作をリリースしてパワーアップした僕らをこれから楽しみにしてくれたらなと思います。
井上 WONK単独で来るのはかなり期間が空いてしまったので、これからもっと来ます!
荒田 ライブを楽しんで頂きたいし、今回のライブに来れなくてもまた機会はあると思うのでそこでぜひ来て欲しいし、アルバムも買ってほしい。ストリーミングでもいいし、聞いていただけるなら何でもすごくありがたいです。それと、福岡のおすすめスポットを僕らにも教えて欲しい。(笑)この記事を見られた方、SNSの「#WONK」でおすすめを教えてください。チェックしますので。
福岡・天神エリア一帯をまるごとフェス会場にする九州最大級の音楽ライブイベント「MUSIC CITY TENJIN!」。9月28日のRUGBY "MATSURI" PROJECT 2019 FUKUOKA STAGE (福岡市役所西側ふれあい広場)にWONKの出演が決定!WONKファンの方はもちろん、まだ聴いたことのない方も、独創性の高い彼らのライブをこの機会にぜひ楽しんでみてください。
■出演
2019年9月28日[土]
RUGBY "MATSURI" PROJECT 2019 FUKUOKA STAGE
(福岡市役所西側ふれあい広場)
■MUSIC CITY TENJIN 2019
https://www.musiccitytenjin.com/
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