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  • 2019.2.18 Mon

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BOYSはもちろんGIRLSにもおすすめ!新進気鋭のファッションブランド「TRAINERBOYS」

TEXT BY 山之内 みか

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山之内 みか
WEBディレクター

鹿児島出身。低血圧、胃腸が弱い6月生まれ。最近手相やおみくじで健康面に注意と言われたので、怯えながらひとまず積極的に鉄分を摂ることを心がけています。

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福岡のファッション界を牽引するメンズショップ「PARQ by A.D.A.N SHOP」より、昨年新たに立ち上がった新ブランド「TRAINERBOYS」。定番のスウェット・トレーナーを再定義する今話題のブランドについて、「PARQ by A.D.A.N SHOP」のストアマネージャーであり(TRAINERBOYS)ディレクターの勝部さんにお話をうかがい、ブランドやプロダクトへの想いを聞かせていただきました。



歴史上のスポーツウェアに敬意を表しながらも着る場所はグラウンドやスタジアムではなくストリートであることを常に考えている。

学生時代陸上選手として活躍されていた勝部さん。活動の中で1968年のメキシコシティーオリンピック男子走高跳で金メダルを獲得したディック・フォスベリー氏を知り、彼にたくさんの影響を受けたといいます。


――勝部さんが影響を受けたという「ディック・フォスベリー」について教えてください。

ベリーロールや挟み跳びなど、それまでバーを正面にして跳ぶ方式が当たり前だった高跳び競技の中で、世界で初めて背面跳びを生み出し、世の中に披露したのがディック・フォスベリー。黙々と練習し工夫する中で、失敗から思いがけず生まれたスタイルが背面跳びなんです。常識にとらわれず工夫を重ね、周りの目を気にすることなく壁に立ち向かうその姿がすごくかっこいいなと。


――勝部さんも走り高跳びをされていたんですか?

僕は走り幅跳びの選手でした。幅跳びと高跳びって同じ場所でやることが多い競技なので、いつも見ていてかっこいいなっていう憧れはありましたね。


――ディック・フォスベリーさんは当時「非常識」だった跳び方で金メダルを獲得したんですよね。

1968年のメキシコシティーオリンピックですね。当時の映像を見ると、ディック・フォスベリーさんが履いているアディダスのシューズは右左不揃いなんですが、これも少しでも高く跳ぶために工夫を重ねてたどり着いた彼のスタイル。「背面跳び」について、当時は世間から笑われたり批判されることもあったようですが、今では誰もが知る世界的なスタンダードになっているところが凄いですよね。



――新ブランド「TRAINERBOYS」の中にもディック・フォスベリーさんにインスパイアされた部分がありますか?

そうですね。いいものを作るために工夫を繰り返す、気になることはすべて試す。ディック・フォスベリーさんの精神に敬意を表しながらも、「着る場所はグラウンドやスタジアムではなくストリート」ということを考えて生まれたのが「TRAINERBOYS」です。


サイズの小さいヴィンテージのスウェットをどう大きく着るかいうところからスタート。


――トレーナー・スウェットに焦点をあてたアイテムを作ろうと思ったきっかけや想いを教えてください。

きっかけというか、気づいたらヴィンテージのスウェットがとにかく好きで好きで。気に入ったものを見つけては購入し、ずっと集めていました。ヴィンテージのスウェットって特徴があって、だいたいタンブラー乾燥(回転させながら温風を当てて乾燥させる方法)をかけているので、元のサイズから縮んじゃっているものが多いんです。なのでサイズが小さめのものがほとんどなんですよ。

僕は身長が高いほうなので、着るとちんちくりんになったりとか、そもそも着られるサイズがあまりなかった。だけどヴィンテージのスウェットは雰囲気がいいので、どうしても着たかったんです。それでどうにか大きく着ることができないかなって考えはじめたのが始まりですね。集めていたヴィンテージスウェットをまずはどう大きく着ようかなというところからスタートしました。

そして完成した「TRAINERBOYS」のアイテム第1号

フロントとバックで別々の2枚の生地をドッキングさせている

――制作にあたってコレクションしていたお気に入りのスウェットを切ったわけですよね?緊張しましたか?

ですね。(笑)ただアイディアが出たら「作りたい!」という思いの方が強かったです。作り方が少し独特で、服の側面の真ん中より前が体の横のラインにくるんですよ。横幅のゆとりが結構でるようになっている。


――前と後ろ関係なく、どっちを前にして着てもいいんですよね?作る時そこが難しそうと思ったんですが。

そうです。どっちも前で着ることができます。実は古着には意外と両面で着れるアイテムってあるんですよ。ガンジーニットとか。特に昔のヴィンテージスウェットは表裏がまったく同じっていうものもある。昔からスタンダードにあるスウェットは意外と両面で着ることができたりするんですよ。どっちかを前に決めたいって方が多いんですが、そういう固定概念をなくしたら自然とできた両面フロントです。あと、着丈が短いほうを前にすると袖が長くなり、着丈が長い方を前にすると袖が短かくなるところが特徴です。


――それはたまたまドッキングさせたそれぞれの丈・袖の長さの違いから生まれたんですね。

そうですね、たまたまです。「TRAINERBOYS」の新品を見ると全部この形なので狙って不揃いにしたように思われるんですけど、僕が所有しているこのスウェットをそのままパターンに落としているんです。


――これが原型になっているんですね!

そうです。着丈や袖の特徴は、試行錯誤のなかでたまたまそうなりました。


不揃いな丈と袖が特徴的


新しいスタンダードを作りたい。


――「TRAINERBOYS」でどんなことをやりたいですか?

ディック・フォスベリーさんがやってきたような新しいスタンダードを作りたい。今までスウェットを着続けてきてやっぱりどこか物足りなさとか、そういったものを感じることがあって。ヴィンテージのスウェットって雰囲気がめちゃめちゃいいんですよ。でもなんでこのサイズしかないんだろう…っていうそういった残念さから生まれているので、これがこうだったらいいのになっていう思いをそのまま反映させています。

また、今後夏に向けてTシャツも出す予定なんですが、片面はVネックで、もう片面はクルーネックになる予定です。それも古着をちゃんとリメイクしたものから生まれています。ウェアを作るときの自分の中での決まりとしては、すべて自分の目で見つけてきたものを使ってまずは作ってみる。そうやって物を作る。そしてそこから新品に落とし込むっていう作業をやっています。他の方とたぶん作り方が全く違うと思うんですが、合わせる個体で変わってくるので、作っていてどんな感じに出来上がるか自分もワクワクする。


――作ってみて初めて「こうなるんだ」ってなるんですね。

そうそう、そうなんです。なので思い描いていたイメージを超えてくる物のパワーを感じる時があって、そういう時がすごく楽しい。意外なことが起こったりして、でも逆にそこがいいポイントになったりするんです。


――トレーナー・スウェットの面白みはなんですか?

僕は島根の出身なんですが、中学生の頃、島根に唯一あるヴィンテージショップによく通っていたんです。でもお金が無いから買えなくて。(笑)買えないんけど、タグに書いてあった値段と年代をすごく見てた。例えばJ.C.Penneyという老舗ブランドの50年代のスウェットがあって、一見どうみても普通のスウェット。だけどよく見ると50年代のものってすごく雰囲気がいいなって、で値段見たら3〜4万する。なんなんだろ?なんでこんな値段がするんだろ?ってところからスウェットはもうどっぷり。


――年代ごとに違いがあるんですね。

年代ごとに縫製しているところのミシンなどが変わってくるので、仕様が違うんですよ。昔のアメリカ、50〜60年代のものだとフラットシーマっていう、要は平らになるような縫い方をする。現代になってくると二本針っていう縫い方になる。いろいろそういった細かいところがすごく面白い。それぞれの年代ごとにそれぞれの良さがあるんです。



――作る際のこだわりがたくさんあるとは思うのですが、「TRAINERBOYS」の特にこだわっているポイントを教えてください。

やっぱりヴィンテージのスウェットの雰囲気っていうのを出すところにこだわっていますね。加工方法もいろいろ試して、今のところバイオという加工を使用しています。色褪せた感じも出せたり、スウェットの加工の中では一番ヴィンテージに近い雰囲気が出せる加工方法じゃないかな。だから「TRAINERBOYS」の新品であっても、ヴィンテージのスウェットとほとんど変わらない雰囲気が出せています。

あと、スウェットというとやっぱりスポーツするときとか部屋着のイメージがあると思うんです。だけど僕たちが作っているのはあくまでもストリートで着るスポーツウェアなので、街で歩けるシルエットっていうのは追求しています。


――私も気になっているんですけど、女性も買いに来られますか?

はい、女性のお客さんも多いです。イベントごとに買って行かれる方もいます。あとご夫婦で買っていかれたり、兼用で着てくださる方も多いですね。サイズが0、1、2とあるんですが、0が女性サイズなんですよ。ラグランなので肩が決まってない分ゆったり着心地よく、イメージ通りにかわいく着ることができると思います。


九州から全国へ。日本を代表するようなストリート・スポーツウェアブランドに。


――今度博多阪急の開業8周年イベントでポップアップストアを出されるんですよね。どんなイベントにしたいですか?

福岡で活動しているので、福岡の人にブランドやアイテムのことを知ってもらいたいです。まずは知ってもらいたいという気持ちが一番強いかもしれない。そしてその流れで自然とこのお店(PARQ by A.D.A.N SHOP)のことも知ってもらえたらいいなと思います。あと、博多阪急にいらっしゃるお客さんって、天神界隈のいわゆる「ストリート」を常日ごろ歩いている方とはまた違うジャンルのお客さんが多いと思うんですよ。なので「ストリート」という場所を博多駅に持ってきたっていうイメージは出したいと思っています。幅広いジャンルのお客さんに知ってもらうにはいい機会だなと。


――当日は勝部さんもお店にいらっしゃるんですか?

期間中ずっと在店します。僕はデザイナーになる前はアパレルの販売員を10年くらいしていたので、普通の店員さんだと思って接してもらいたい。(笑)気軽に話しかけてほしいです。デザイナーさんだから…とかそういった感じじゃなくて、普通に話しかけてきてください。


――「TRAINERBOYS」の今後の展望を教えてください。

九州から全国区で活躍できるようにしていきたいのは間違いないです。日本を代表するようなストリート・スポーツウェアブランドになればいいなと思います。


――最後に、勝部さんのファッションのこだわり・楽しみ方を教えてください。

常に変化しながらも、軸はしっかりあるスタイルっていうのが自分のこだわりですね。具体的にいうと、僕はアメリカものをヨーロッパのスタイルで着たいっていうのがあります。アメリカの古着が好きなんですけど、スタイリングはヨーロッパ寄りというか、スタイリッシュな着方っていうのが好きなので、その軸はずっとブレないであります。古着を取り入れつつ、ちょっときれいめにどう着ようかなっていうことを楽しんでいます。


春頃には新色のセットアップジャージも展開予定

内側が3本ラインになるように作られたこだわりのステッチ


今回お話をうかがう中で、勝部さんの「ものづくり」や「ヴィンテージスウェット」に対する想い・こだわりは胸にささるものがあり、こちらまでワクワクした気持ちになりました。また、実際に試着させてもらったのですが、個人的にGIRLSたちに強くおすすめしたい!どちらをフロントにするかで印象がすごく変わるし、ゆったりしたシルエットだから中にシャツやフードのある洋服をあわせても華奢に見えてかわいく着ることができそう。着こなし方のバリエーションはたくさんありそうでしたよ!見逃せない「TRAINERBOYS」のポップアップストアに是非足を運んでみてくださいね。


EVENT INFORMATION

博多阪急 開業8周年特別イベント
「STREETのヒト」TRAINERBOYS POP UP STORE
会期
2019年2月20日[水]-2月26日[火]
時間
[日-木]あさ10時→よる8時
[金・土]地階~4階: あさ10時→よる9時/5階~8階: あさ10時→よる8時
会場
博多阪急 2階メンズクリエーターズ
住所
福岡市博多区博多駅中央街1-1
お問い合わせ
博多阪急 代表電話番号:092-461-1381
WEB
http://www.hankyu-dept.co.jp/hakata/hhblog/mens_golf/09/00718218/?catCode=761005&subCode=762209

TEXT BY

山之内 みか
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鹿児島出身。低血圧、胃腸が弱い6月生まれ。最近手相やおみくじで健康面に注意と言われたので、怯えながらひとまず積極的に鉄分を摂ることを心がけています。

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