VOICE 来福した旬な著名人にお話を聞いてきました。
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花屋
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そうですね。前回もWBCと同じ時期だったので、ちょうど3年ぶりになりますね。
僕も21歳までこっち(福岡)に居たので、IMSはいろいろと思い入れのあるビルなんですけれど。吹き抜けになっていたりするビルの造りとかも凄く印象的だったので、感謝の気持ちというのが上からどーんと落ちて、波のように横に広がってくれたらいいなと思ってつくりました。(モチーフは)しずくですね。しずくはIMSからみんなへの感謝の気持ちかな、そういうものを意識してつくりました。
そうですね。単純にこのギャラリースペースを贅沢に使いたかったというのがまずあって、こういうミニマムというか、しゃきっとした緊張感で、ひとつひとつ大切に見せたかったというのがありました。かと言って2か月間同じものを展示しておくのはあまりに芸がない。せっかく今福岡に来る機会もあるし、作品をどんどんチェンジしていきながら、どんどん新しい作品を発表していけたらなと思ったので。
純粋に好きだから、ですね。表現するに値する植物だと思います。
僕は福間生まれなんですけれど、地元で育った植物を使って、ちっちゃい庭のようなものをつくっていけたらと思っています。そういうものを拾い集めるというか。
そうですね。福岡でずっとバンドをやっていて、このままじゃだめになるなと思って。だらだら生活していたものですから。思い切って東京に行ってみようかなと思って(東京に)行って、それでたまたまバイト先で植物に出会ったんですね。
いえ、僕は僕の花屋で。別々でした。
枯れて咲くまでの命の塊として、人間とか、生き物はみんなそうなんでしょうけれど、いちばんそれが凝縮しているような存在かなと思います。飽きないし。
いえ、そんなことは全然ないですよ。純粋にバイトで食べていけなかったので、アルバイト先がたまたま花屋さんで、そこからどんどん魅力に惹かれていったという感じです。
影響を受けた人というのはあまりいないですね。ただ、僕らは昔からUKのパンクミュージックから入ってきていて、そういうパンク精神というか、自己満足しないで目の前のものをぶっ壊して新しいものをつくるみたいな。そういうことは、普段東京で花屋をやっていてもアーティスト活動をしていても心がけていることですね。これをつくりました、それで満足するのではなくて、次にもっと新しいものをつくりたい、こういうことをやりたいというのはいつも強く望んでいることですね。そういう姿勢というか。
全然考えていないですね。福岡に帰ると酒飲んで寝てますから。(福岡は)そういうのがいい街じゃないですか、食べものは美味しいし、環境も非常にいいですし。
ファッション系は結構多いですよ。今度もある香水の総合ビジュアルのお話が来ていたりしています。今回テーマがお花みたいで、これはまだ契約していないので公表できないのですが、今もNYのある方たちといっしょにお仕事をさせていただいています。ファッションの人たちって結局、感度が高いというか、いろいろな意味で、ものわかりがよいというか。こういうもの(東さんのお仕事)に対していちばん初めにくいついてきたのがNYの人間だったりしました。日本って、流行れば流行るけれど、やっぱり保守的なことろもありますよね。僕はいちばん初めにそういうところ(海外のファッション)から入ったクチなので。
そうですね。ただ海外だとストイックすぎる環境になっちゃうからね。海外に拠点を移すつもりもなくて、でもやっぱり東京がいちばんいいかな。環境的に、ですよ。東京が素晴らしいと言っているわけではなくて、最低な街だけど(笑)クリエイティブなことをしたり、商売をするにあたってはいちばんいいですね。海外だと行き過ぎだし、福岡だと自分が怠けちゃうし、というところで言うとね。
しょっちゅう行きますよ。一昨年とかは、一年の1/4くらいは行っていました。海外は多いですね、すごく。
3月でクローズです。2年間限定と決めていたので。
そうですね、次は「AMGG」東信ゲリラギャラリー。ゲリラ的に世界各地を廻って、現地の花を使ってインスタレーションしていくというのを今計画中です。計画というか、もうほぼ決まっているのですが。
できれば6月からがいいなと思っているのですが、今ひとつ、直島の大きなプロジェクトが入っているので恐らく(6月スタートは)難しいですね。一発目はアイスランド。アイスランドの苔を使ってやりたいのですが、時期的に、秋口だと寒いし苔の状態が悪いということなので、7月はバケーションで誰もいないという情報なので、いけるとすれば9月。ただ9月からは逆に、あるプロジェクトの地方のイベント、地方というか、NYから始まり、パリ、ロンドン、香港、ソウル、東京と廻るというのが決まっているので、それが決まればまた9月(からのスタート)が無理になりますが。動きとしては始まっていますよ。
植物との距離感がうまくとれるようになったことです。昔よりももっともっと植物の本質に迫れたかなとは思っています。ただ、まだまだこれから というのはありますね。
細かいことを言えば本当にたくさんありますが、ひとまず自分が追い求めたものに関してはクリアできたかなと思っていますね。ただまあこれから。最終地点ではないし、何か終わったわけではないと思っているので。ひとつの区切りとしてよかったなと思っています。特に最高の形でこのアルティアムという非常に素敵な空間でやれたというのがうれしいですし、まあ終わったわけではないのでまだ何とも言えないですが、「AMPG」でやってきたものよりもさらに進化したものを、福岡の皆さんに見せたいなと思います。
もちろんです。お花屋ですからね。今は場所を移動して南青山でやっています。
多いですよ。ただ、地方への発送はやっていないです。東京だけ。しかもスケジュールが空いたときしかやっていません。ただ、本当に一般的な花屋なので、何でもやっていますよ。
できますよ。ただ、つくれる人間はいっぱいいますが、僕って指名して頂ければつくりますよ。
結構みんな風変わりよ。パンダの形でつくってくれだとか、鉄と花をミックスしたものをつくってくれだとか。雑草を束ねてブーケにしてくれとかいうのもあるし。基本的には(オーダーしてくるお客様は)多種多様ですね。
そうですね、ただ最近は増えてきましたよ。うちも4割くらいは男性のお客様で多いです。本当に、今から10年前なんて(そんなこと)考えられなかったけどね。福岡の人はどうなんだろうね。あんまりそんなのはないのかもしれないですね。
はじめは普通の花屋をやっていましたよ、2年間くらい。
お花を大事に思う気持ち、ですかね。結局在庫を抱えるじゃないですか、それをばばっと束ねるのではなくて、何と言うか…お花を大事にしたかったんですね。その人のためにお花を仕入れて、その人のために作品をつくりたかったからというのはあります。究極の花屋を目指していますよ。
何でもいいですよ。お花屋さんはお花屋さんだし、フラワーアーティストと言われればフラワーアーティストだし。バカって言われてもいいし(笑)別に、それって代名詞みたいなものですから。でも僕はお花屋さんですね、基本的には。お花をつくってそれでご飯食べてますから。
もちろん。僕のブログですから。
コントラストと色みくらいですね、Macで加工しています。こうするとかっこいいかな〜とか思ったりして。写真撮るのはすごく好きなのでね。
そうですね。相棒(椎木さん)も博多出身なので会社では結構博多弁で話しています。
ずっとお花と接して新しいことをしてきたいなと思っています。植物を中心に、どんどん新しいことを生み出していければなと思います。僕は必ず2年なら2年で目標をたてて、堅実にやっていくんです。だから2年間隔でものごと考えているんですけれど、 2010年にはある老舗の出版社から写真集を出すんです。まあそれもありますし…。
そうですね。ただ「AMGG」は永遠にやっていきたいなとは思っています。まあ、いろいろやっていきますよ。次は青山にあるビル一棟まるまる買い取って…とか(笑)そうできたらhappyかなって。
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