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VOICE 来福した旬な著名人にお話を聞いてきました。

  • PEOPLE
  • 2014.4.10 Thu

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vol.57 早見あかり

女優

INTERVIEW

  • 早見あかり[Akari Hayami]
    女優
    1995年3月17日生まれ、東京都出身。2008年から2011年にかけてアイドルグループ「ももいろクローバー」のサブリーダーとして活躍。脱退後は、女性ファッション誌のモデルと共に、女優としても活動の場を広げ、テレビドラマ「斉藤さん2」などに出演。主な映画出演作に、『飛べ!コバト』(2010)、『市民ポリス』(2011)、『Cheerfu11y』(2012)がある。本作が長編映画初主演となる。

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ノスタルジーを呼び起こす繊細な恋模様

女性に圧倒的な支持を得てベストセラーとなった中田永一さんの小説『百瀬、こっちを向いて。』が、全国の映画館で流れる「NO MORE 映画泥棒」などの演出を手掛け、CMやPVなどの映像作品で高い評価を受ける耶雲哉治監督によって、待望の映画化!本作は、好きな人と一緒に居たいがためにつく「嘘」でどれほど自分が傷つくのか、どれほど他人を傷つけるのか、思春期の恋に潜む危うさと残酷さが詰まった少しビターなストーリー。性別や世代を問わず、恋をした事のある人であれば、誰しもが経験する胸のときめきを思い起こさせてくれる。そんな作品で、報われない恋と知りながら、一途に相手を想うことをやめられない、大胆な行動の裏に切ない気持ちを溢れさせるヒロイン・百瀬を演じ、長編映画初主演を果たした早見あかりさんがキャンペーンのため来福!その透明感溢れる佇まい悩殺されつつも、早速インタビューして参りました。

百瀬は、「野良猫のような女の子」。

早見さんにとって、同年代の女の子でもある今回の役どころ「百瀬」は、どのような女の子だと思いますか?

初めて脚本を読んだ時は、すごくボーイッシュでサバサバした子だなという印象でした。でもリハーサルを重ね、監督をはじめいろいろな方とお話をしていくうちに、百瀬に対して”サバサバしている”という言葉だけでは片付けられないような複雑な印象を抱くようになったんです。家庭でのことだったり、大好きな先輩のことだったり、彼女の深い心情まで探っていくうちに、いろいろな想いを抱えた”女の子”だと思うようになりました。ただ、演じる上でずっと軸としてあったのは、最初に監督にお会いした時に、百瀬像としてお伺いしていた「野良猫のような女の子」というイメージですね。野良猫のように自由気ままで、悪気無くノボルを振り回してしまうんですよ(笑)。

そんな「百瀬」を演じるにあたり、苦労したことがあれば教えてください。

私が最初に脚本を読んだ時に感じたようなサバサバしたキャラクターの裏に、すごく寂しかったり悲しかったりする想いを持った女の子なんです。感情を表に出すわけじゃないけど、どこかで滲み出てしまう。そういう微妙な百瀬の感情を表現するのが難しかったですね。監督から「あかりん(早見)は、悲しいシーンを悲しくしたがる」って何度も指摘されて。悲しいシーンだから悲しい演技をするだけではダメなんだと気付かされました。 あと、学校でのノボルとの掛け合いも苦労しましたね。あのシーンは、台本にもト書きしか書かれていなくて、セリフが決まっていなかったんです。その場で、監督と一緒にシーンの流れを確認した上で、こういう演技をしてくださいって言われるんです。ほぼアドリブの状態の中、「もっと乱暴に」や「もっと手を出して」と言われて(笑)。普段、さすがにそういうことはしないので、自分の中で混乱して「どうしたらいいの!」って、何かがパーンと弾けた時の演技でOKがかかる感じでした。だから、大変ではありましたが、自分の中でも振り切って演じることが出来たシーンだと思っています。他のスタッフの方々からもテンポが良いと褒められることもあったので、本当に頑張った甲斐がありました。

私は、恋愛面では百瀬に共感出来るところは一つもありませんでした(笑)。

どんな困難な状況であっても、一途に好きな人を想い続ける百瀬に対して、同年代の女子として共感出来る部分はありましたか?

私は、恋愛面では百瀬に共感出来るところは一つもありませんでした(笑)。「好きな人と想いが重なる瞬間が1秒でもあれば、それは幸せな恋なんだよ」という百瀬のセリフがあるのですが、百瀬は報われない恋だとわかっていても、一途に想い続ける女の子なんです。でも、私は2番手だってわかっていたらその相手のことを深く好きになることは無いと思います。仮に好きだったとしても、本命の彼女との恋愛を応援するための作戦なんて絶対に実行しないですね。

そんな正反対の恋愛観を持つ百瀬を演じてみて、気付いたことや感じたことがあれば教えてください。

百瀬は、すごく心の強い女の子だと思うんです。その恋を続けたとしても、先輩は振り向いてくれないかもしれないし、それによって自分は傷つくことになるかもしれない。そういう状況をすべて飲み込んだ上で、ほんのちょっとの可能性を信じているというところに、百瀬の純粋さと強さを感じました。私には、真似が出来ないです。

私自身、何を考えていたかさえ覚えていないくらい演技に集中していました。

作品を拝見して、最後の土手でのシーンが、とても切なくて印象的だったのですが、早見さんにとってお気に入りのシーンを教えてください。

私も、その土手のシーンは特別な想いがありますね。物語のクライマックスでもあるので、いつも共演者やスタッフの方々ととても和気あいあいとした雰囲気だった撮影現場も、その時はいつも以上に張りつめたような緊張感があって。私自身、何を考えていたかさえ覚えていないくらい演技に集中していました。 ただ、天候があいにくの小雨で。当初は夜明けのきれいな空の下で撮影する予定だったので、正直ちょっと残念な気持ちがありました。でも、完成を観て、あの曇った空が百瀬とノボルの気持ちに絶妙にリンクしているように感じて、これが正解だったんだと思えました。なので、一番思い入れはあるかもしれません。

長編映画初主演とのことですが、撮影を終えてご自身で成長出来たと思うところはありましたか?

女優として活動していくことを決めて、学生という縛りも無くなってから最初のお仕事で、最初はすごく緊張していました。でも、今回の作品では1ヶ月のリハーサル期間があり、その間に監督やスタッフの方々、共演者のみなさんと打ち解けることが出来たり、演技について学ぶことが出来たりと、環境に恵まれました。そんな中で、今回のような作品を作り上げることが出来たことによって、お芝居の楽しさを感じ、もっともっと頑張っていきたいなと思いました。

今後の”女優”早見あかりとしての目標を教えてください。

「早見あかりが出ているからこの作品を観たい」というのではなく、私が出演している作品を観てもらった上で、「この女優さん素敵だな」「この人の演技すごいな」って思ってもらえるような役者になりたいです。性格の悪い役柄であれば、観る人全員から嫌いになってもらえるくらいの演技をしたいです(笑)。

最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

主演を務めさせていただくというプレッシャーの中、一生懸命頑張って作り上げた作品です。誰もが必ず経験してきたであろう”初恋”がテーマなので、観る方それぞれがいろいろな見方で楽しんでもらえれば嬉しいです。是非、劇場でお楽しみください。

INFORMATION

5/10[土]公開 映画『百瀬、こっちを向いて。』

15年前、僕の初恋は切ない嘘からはじまった。
苦くて、いとおしい、忘れられない記憶たち

高校卒業以来、久々に故郷に降り立ったノボル。変わらない街並みに触れ、ふと高校時代のある"嘘"を思い出す…。15年前、ノボルは他人と上手く関わることが出来ず、冴えない日々を送っていた。そんなある日、幼馴染で学校一の人気者の先輩・瞬に呼び出され、百瀬陽という女の子を紹介される。瞬の"2番目の"彼女である百瀬は、本命の彼女・徹子の疑いや周囲の噂を消すため、自分と付き合っている"フリ"をしてほしいとノボルに頼むのだった。

監督:耶雲哉治 出演:早見あかり / 竹内太郎 / 石橋杏奈 / 工藤阿須加 /ひろみ(第2PK)/
向井理 他
UCキャナルシティ13 他 全国ロードショー
©2014 映画「百瀬、こっちを向いて。」製作委員会

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  • 早見あかり[Akari Hayami]
    女優
    1995年3月17日生まれ、東京都出身。2008年から2011年にかけてアイドルグループ「ももいろクローバー」のサブリーダーとして活躍。脱退後は、女性ファッション誌のモデルと共に、女優としても活動の場を広げ、テレビドラマ「斉藤さん2」などに出演。主な映画出演作に、『飛べ!コバト』(2010)、『市民ポリス』(2011)、『Cheerfu11y』(2012)がある。本作が長編映画初主演となる。

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