福岡の今をあれこれ更新
北九州の角打ちでは、こちらも名店のひとつ。
入ると、赤みの効いた紅がお似合いの、品の漂う女将さんが迎えてくれました。80代だという女将さん、お美しい。そんな女将さんにいざなわれてか、6時過ぎの早い時間ながら、会社帰りの皆さまで店内はすでに満席の兆し。
早速名物だと勧められた「ソーセージ玉ねぎサラダ」とビールを一杯。このサラダ、女将さんが目の前で注文すると作ってくださいますが、その上品さからは想像しがたい、俊敏で情熱的な挙動でマヨネーズ・酢・唐辛子をふりかけてくださいまして。不思議ととてもありがたい一品。
サラダは予想よりはるかに大きく、お客さんとご一緒させて頂くことに。(大きさがわかりやすいように、お向かいのお客さんが手を貸してくださいました)
同じ会社内で“平尾会”なるものを結成している皆さんのところにお邪魔しました。週で曜日を決めて、定期的に集まっているそう。この日の話題は先日平尾酒店さんに某有名人が現れたという話で持ち切り。
「俺たちもテレビに出たとよ!」と動画を見せてくださり、「いやー、困ったね!オファーなんて来ちゃったら大変やん!」と、夕暮れの出来上がり方にしてはあっぱれな“会員さん”たち。
“平尾会会員”、それだけの理由で、性別年齢は関係なくざっくばらんに交われる。“社員”、それだけの理由では、これ程までに打ち解けることが難しいのはなぜでしょうか。お酒の成せる魔法、改めて偉大なり、です。
今日は会社OBの平尾会“会長”さんはご不在にされているとのこと。今度は入会の件、ご挨拶を兼ねてご相談にお伺いしなくては。「いつでも入会待っとるけん!」
ふらり回った角打ちづくしの一日。3軒で1杯ずつと、ちょいとつまみながら占めて2000円少々也。余韻に残るはお酒のかおりと、笑いあった記憶。日暮れ、なんだかじんわりと、温かい気持ち。誰ひとりとして“名前”は、覚えてないけれど。また足にあざができないよう、足取りは確かに帰ります。
お母さん、あなたの娘はよく酒を飲み、遊んでは傷をこさえる子なのは昔のままですが、それでもひとと笑い、よく食べ、元気に暮らしています。いつかあなたのように“名前”を共有できるだれかと、巡り会える日が来ることを私も願っていますから、結婚資金は引続き、貯金をお願いします。
もうすぐ冬ですね、お身体は温かく。
瓶ビールならサッポロ、ワインなら白、つまみなら鳥刺し派です。音楽なら、古いほうがいいですね。 あ、今日ですか?空いてますよ、今夜なら。
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